熊本市不動産売却クイック査定(たたら不動産)です。
「家賃を払い続けるなら家を買ったほうが良い」「子どもの将来のために」と考え、家を購入するシングルマザーの方も少なくありません。しかし、住宅ローンの重圧や予想外にかかる維持費など、シングルマザーが家を買って後悔するケースは決して珍しいことではないのです。しかし、後悔する理由の多くは「家を購入したこと」ではなく、準備や知識が足りなかったことかもしれません。事前に調べて知識をつけておくことで防げる可能性も十分にあります。
そこでこの記事では、シングルマザーが家を買って後悔する理由や家を買うメリット・デメリット、シングルマザーの年収や住宅ローンの事情などについて解説します。
目次
シングルマザーが家を買って後悔する理由とは?

まずは、シングルマザーが家を買って後悔した理由を見ていきましょう。ここでは以下5つの理由について解説します。
- 住宅ローンの返済が想定以上に重かった
- 修繕費・固定資産税を考えていなかった
- 将来の収入変化を想定していなかった
- 立地条件が合わなかった
- リフォーム費用がかかる
項目ごとに詳しく解説します。
住宅ローンの返済が想定以上に重かった
シングルマザーが家を買って後悔する大きな理由の一つは、「住宅ローンの返済が想像以上に重くのしかかること」です。家を購入した方の中には、住宅ローンの返済額が今の家賃(賃貸)より少ないことに安心して購入を決めた方もいるでしょう。
しかし、住宅購入後に必要なのは、毎月の住宅ローンだけではありません。固定資産税などの税金や修繕費、火災保険料なども必要になるため、想像していた以上の支出になる場合も。賃貸であれば経済状況が悪化した際に、家賃の安い物件へ引っ越しすることもできますが、住宅ローンは柔軟な対応が難しくなります。そのため「住宅ローンの支払いでカツカツ」「貯金ができない」という方も少なくありません。
修繕費・固定資産税を考えていなかった
一戸建てを購入する場合は、外壁や屋根、水回りなどの修繕費やメンテナンス費用、固定資産税・都市計画税などが必要です。購入する前には見えない出費ですが、住宅を購入してから5年や10年を経過する頃にはまとまった資金が必要になるケースが多いです。
一方マンションの場合は、毎月の住宅ローンに加えて管理費や修繕積立金も必要になるでしょう。これらは年々値上がりする場合もあるため、契約内容だけで安心するのは危険です。管理費を含めた毎月の支払いがいくらになるのか、また今後のメンテナンス計画を事前に確認しておきましょう。
将来の収入変化を想定していなかった
住宅を購入するときは「今の生活」を基準に考えがちですが、シングルマザーのライフスタイルは数年単位で変わる可能性があります。たとえば、転職、再婚、親の同居や介護など、想像していなかったような出来事が起こることも珍しくありません。これらは全てが支出に繋がるわけではなく、再婚すれば収入が増えて安定する可能性もあります。しかし、家を購入すると簡単に引っ越しすることはできなくなります。その結果、「賃貸にしておけばよかった」と後悔してしまうのです。
また、子どもの成長とともに教育費用の負担は増えていきます。この時期に転職や失業、親の介護などが重なって収入が不安定になってしまうと、家計は一気に厳しくなってしまうでしょう。
立地条件が合わなかった
住宅購入時に金額や予算を優先すると、実家からの距離が遠い、子どもの送迎が負担になる、職場から遠いなどで後悔する場合があります。また、近くにスーパーやコンビニ、病院がない場合も後悔する可能性が高いでしょう。不便なエリアは将来的な流動性が低く、売却しにくいというリスクもあるため注意が必要です。
リフォーム費用がかかる
予想外のリフォーム費用がかかるのも後悔する一つの理由だと考えられます。住宅購入時は「これで安心」と思うかもしれませんが、築年数が経過するにつれて修繕やリフォームが必要になり大きな出費となります。たとえば、築10年を経過する頃には水回りや外壁塗装が必要なります。外壁塗装は100万円~200万円程度かかることもあるため日頃から貯蓄が必要です。中古住宅を購入した場合は、入居後すぐにリフォームが必要になることもあり、「こんなはずじゃなかった」と後悔する人も少なくありません。
シングルマザーが家を買うメリット

家を買って後悔すると聞くと、「やっぱり買わないほうがいいのかな」と悩んでしまう方もいるかもしれません。しかし、全てのシングルマザーの方が後悔しているわけではなく、「家を買ってよかった」「もっと早く買えばよかった」と感じている方も大勢います。ここでは、シングルマザーが家を買うメリットを紹介しますので、読みながら気持ちを整理していきましょう。
住居費が資産になる安心感
「資産になる」というのは一番の安心材料です。賃貸では毎月家賃を支払っていても、手元に資産が残ることはありません。年金生活が始まっても家賃は発生し続けるため、経済的にも精神的のも重くのしかかってくるでしょう。一方、住宅購入は精神的な安定がとても大きく、将来的な不安を大きく減らすことにつながります。万が一のときは、売却や賃貸に貸し出すという選択もできるため、将来的に子どもの資産として引き継ぐこともできるでしょう。
子どもの生活環境を安定させやすい
転校が子どもに与える影響は想像しているより大きく、幼少期に2回以上引っ越しをするとうつ病のリスクが大幅に増加するという研究結果もあるそう。一方で住まいが変わらなければ、子どもは転校の心配をせずに友達と過ごすことができます。学校環境や習い事は変わらないということは、子どもが安心して成長する土台を整えることにつながります。
また、一戸建て住宅なら生活音を気にせずのびのびと過ごせるため、親子ともにストレスが軽減されるでしょう。住宅ローンの負担はあるものの、長期的な目で見ると賃貸住宅よりも経済的・精神的な安定が大きく、子どもにとっても大きなメリットとなる可能性は高いと考えられます。
老後の安心
シングルマザーに限らず、高齢になってから家を借りるというのはリスクがあります。たとえば、入居を断わられる、審査に通らない、更新が難しいなどといった問題が発生しがちです。そのため、早めに住宅を購入しておけば、年齢を気にすることなく住み続けることができます。また、住宅ローンを完済すれば老後に経済的な余裕も生まれるため、子どもや孫のための使うこともできるでしょう。
団体信用生命保険へ加入が可能
住宅ローンを利用する際は、「団体信用生命保険への加入」が一般的です。団体信用生命保険は、「契約者に万が一のことがあった際には住宅ローンの残債がゼロになる」という保険です。団体信用生命保険に加入することで「もしもの時」の備えにもなり、子どもたちに安心できる住まいを残せるというのは大きなメリットになるでしょう。
補助金を活用できる
国や自治体によってはシングルマザーの補助金を活用できる可能性があります。補助金を利用すれば購入のハードルを下げることができるため、経済的・精神的な余裕が生まれるでしょう。たとえば、国が実施する「母子父子寡婦福祉資金貸付制度」では、シングルマザーの住宅取得を支援するために、無利子または低金利で資金を借りることができます。具体的な貸付条件は下表のとおりです。
| 住宅資金 | 転宅資金 | |
|---|---|---|
| 限度額 | 150万円 | 26万円 |
| 利率 |
保証人あり:無利子 保証人なし:年1.0% |
保証人あり:無利子 保証人なし:年1.0% |
このように補助金を利用することで、住宅購入の頭金やリフォーム費用の一部、引越し費用など資金繰りがしやすくなります。「住宅ローン減税」や「子育てグリーン住宅支援事業」など、利用できる制度は他にもあります。住宅購入に不安があるという方は、こういった制度を利用して購入するのも有効な選択肢でしょう。
シングルマザーが家を買うデメリット

シングルマザーが家を買うことには多くのメリットがあることがわかりました。しかし、メリットばかりではなくデメリットもあります。後悔の少ない選択をするためにも、どのようなデメリットがあるのか事前に確認しておくことが重要です。ここでは2つのデメリットを紹介します。
簡単に住み替えができない
デメリット1つ目は、簡単に住み替えができなくなることです。シングルマザーが家を買って後悔した理由でもお伝えしたように、シングルマザーのライフスタイルは数年単位で変化しやすいと考えられます。再婚や転職、親の介護などで住環境が変わった場合、持ち家は売却や賃貸への貸し出しに時間とコストがかかってしまうでしょう。また、不動産の流動性が低い場合は、思ったように売却が進まないケースも。したがって、住宅を購入する際は将来的なライフスタイルの変化を考慮し、計画的に進めることが重要です。
収入減少時のリスクが大きい
デメリット2つ目は、収入減少時のリスクが大きいことです。シングルマザーは一人で住宅ローンを背負うため、病気やケガ、転職などによって収入減になると返済不能に陥る可能性が高いです。また住宅ローンは家賃と異なり、収入減少時でも返済額を減らすことは基本的にできません。そのため、万が一住宅ローンの返済が滞れば「返済不能」と判断され、家を失う可能性があります。「病気やケガの場合、団体信用生命保険で免除されるから大丈夫」と思う方もいるかもしれませんが、がんや一時的な就労不能の場合は特約をつけていないと住宅ローンの支払いが続くため注意が必要です。
シングルマザーの住宅ローン事情|年収目安と審査の現実

住宅ローンを借入する際は「シングルマザー」という属性や年齢、収入などから返済能力を審査されます。詳細な審査基準は金融機関によって異なりますが、ここでは考えられる審査基準の一部(年齢・年収)について解説します。
完済時年齢はどれぐらい?
住宅ローンを組むうえで、完済時年齢は非常に重要です。国土交通省「民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書」では、調査に回答した金融機関のうち98.4%が「完済時の年齢を審査項目に含めている」と回答。また、多くの金融機関は完済時の年齢を「80歳未満」と設定しています。したがって住宅ローンを35年組む場合は、45歳までに申し込みをする必要があります。これらはシングルマザーに限ったことではなく、全世帯に共通しています。ただし、完済時の年齢や審査基準は金融機関によって異なります。詳しくは、利用する金融機関の窓口やウェブサイトから住宅ローンの利用規約を確認しましょう。
借入時の年齢
住宅金融公庫支援機構の調査によると、住宅ローン利用者で最も多いのは30代、次いで40代、20代という結果でした。また、住宅ローン利用者の平均年齢は2021年が36.7歳だったのに対し、2024年では平均年齢38.6歳と上昇しています。このことから、住宅ローン利用者の年齢が上昇傾向にあることがわかります。住宅ローンの借入時年齢は多くの金融機関が審査項目に含めており、一般的には満18歳以上~70歳未満が対象です。ただし、借入時の年齢が高齢になるほど借入期間が短くなるため審査は厳しくなります。30代・40代のシングルマザーが借入することは十分可能ですが、他の項目と合わせて総合的に判断されることを念頭に置いておきましょう。
年収
住宅ローンの審査で最も重視されるのは返済能力であり、具体的には「年収」が特に重要な項目として取り扱われます。多くの金融機関では最低ラインを150万円~300万円程度にしていますが、年収が多いほど審査は有利に進みます。また、年収に伴って勤務先や雇用形態、勤続年数も安定性の評価材料として用いられます。その中でも勤続年数は1年以上、できれば2年~3年程度あることが望ましいです。これらはシングルマザーに限らず、住宅ローンを利用する全ての方に重要な項目です。なお、住宅ローンは金利の安さも重要ですが、シングルマザーが金融機関を選ぶときは、柔軟な審査、雇用形態に理解があるかなどを考慮して選びましょう。
シングルマザーが家を買う!後悔しないポイント

家を買うというのは、家計を一人で支えるシングルマザーにとって大きな決断です。しかし、「家を買って後悔した」という声があるのも事実。そこでここでは、シングルマザーが家を買う前に知っておくべき重要なポイントを解説します。事前にしっかり知識をつけ、準備を行い、自分にあった賢い選択をしましょう。
ライフプランを考える
家を購入する前に、まずはライフプランを明確にすることが重要です。将来の収入見込みや子どもの進学(公立か私立か)、老後の生活、親の介護の予定など、将来を見据えてなるべく具体的な計画を立てましょう。ライフプランを明確にすることで、無理のない住宅ローンの借入額やライフプランに合った最適な物件が見つけやすくなります。また、将来の不安を軽減することにも役立つでしょう。
資金計画
住宅ローンの借入額は、家計に大きな影響を与えます。無理な借入をすれば、生活を圧迫し「こんなはずじゃなかった」と後悔する原因になりかねません。そのため、まずは自身の収入から無理のない借入額をシミュレーションしてみましょう。住宅ローンのシミュレーションは、各金融機関のウェブサイトから無料で算出することができます。しかし、借入可能額が必ずしも最適な金額とは限りません。自身の家計状況や将来的なライフプラン
を考慮して、無理のない資金計画を立てましょう。
返済プラン
住宅ローンを借入する際には、返済比率が一つの指標となります。返済比率は年収に占める「年間返済額の割合」のことで、一般的に手取り年収に対して30%~35%が目安とされています。返済比率が35%を超えてくると家計の圧迫が懸念されるため注意が必要です。なお、理想は手取り収入の20%~25%以内です。例として、年収400万円の住宅ローン返済比率を見てみましょう。
【年収400万円の返済比率】
| 返済比率高:30%~35% | 返済比率低:20%~25% | |
|---|---|---|
| 借入額目安 | 120万円~140万円/年 | 80万円~100万円/年 |
| 35年借入した場合 | 4,200万円~4,900万円 | 2,800万円~3,500万円 |
上図を見ると、返済比率の違いで借入額に大きな差が出ることがわかります。シングルマザーの場合、収入が一人分であることや子どもの教育費、生活費などを考慮して返済比率を20%~25%以内に抑えることが望ましいでしょう。
金利
住宅ローンには、変動金利と固定金利の2種類があります。変動金利は金利が低めに設定されていますが、金利上昇のリスクがあります。一方、固定金利は、借入期間中の金利が固定されているため、将来の金利変動の影響を受けません。しかし、変動金利に比べて金利が高く設定されています。それぞれメリット・デメリットがあるため、自身の状況にあった金利タイプを選ぶことが大切です。なお、子育て支援制度などを活用することで金利を安くできるケースがあります。
まとめ
今回はシングルマザーが家を買って後悔する理由やメリット・デメリットなどについて解説しました。シングルマザーが家を買って後悔する理由は、住宅ローンの支払いが重い、将来の収入の変化を予想していなかった、ライフスタイルの変化に対応しにくいなどがあります。しかし、家を購入した全てのシングルマザーが後悔しているわけではありません。中には「家を買ってよかった」「資産になった」など満足している声もあります。
住宅購入で後悔しないためには、ご自身のライフプランを考え、しっかりとした資金計画を立てることが重要です。資金計画の立て方がわからない方や住宅購入が不安な方は、ファイナンシャルプランナーや詳しい知識を持つプロに相談するのもおすすめです。プロに相談することで住宅ローンを選ぶポイントがわかったり、教育費や老後の不安が解消できたり、住宅購入に関する悩みを解決することができるでしょう。



























