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近年、ペット可賃貸の需要が高まっています。コロナ禍でのペットブームの影響もあり、ペットと暮らす前提で住まいを選ぶ人が増えました。ペット可賃貸は、いまや特別な選択ではなくなりつつあります。
一方で「ペット可賃貸はやめた方がいい」という意見も。実際にインターネットで「ペット可賃貸」と検索すると、「後悔」「やめた方がいい」といったワードが並び、不安を覚えた方もいるでしょう。
本記事では、ペット可賃貸の種類やデメリットを解説します。ペットを飼っていない方がペット可賃貸を選ぶ際にも役立つ内容です。ぜひ住まい選びの参考にしてください。
目次
そもそもペット可賃貸とは?

ペット可賃貸とは、ペットの飼育が認められている賃貸住宅のことです。
LIFULL HOME’S が公表した「ペットとの住まい探しの実態調査」によると、ペット可物件の掲載割合は2022年3月の12.9%から2025年3月は19.3%と6.4ポイント増えました。しかし、全体の2割に届いておらず、まだまだ供給量は十分とは言えません。
また同調査では、ペット可物件は不可物件よりも賃料は平均34,500円高いのに17日早く埋まるという結果が出ています。ペット可物件は埋まりやすく、需要が供給を上回っていることが伺えます。
ペットを飼わなくても住める
ペットを飼うことができる賃貸住宅ですが、入居者全員が必ずペットを飼っているわけではありません。
もちろん、飼っていない方でも問題なく居住できます。実際に「飼う予定はないけれど、条件が良かったからこの物件を選んだ」という方も少なくありません。
ペットと暮らせる賃貸の種類について

ペットと暮らせる賃貸には、以下のような種類があります。
- ペット可物件
- ペット相談可物件
- ペット共生物件
物件の情報にはこれらのフレーズが並んでいて、「一見似ているのに何が違うかわからない」と混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。
実はこの3つには明確な違いがあります。次の項目からは、それぞれの詳しい違いを見ていきましょう。
ペット可物件
ペット可物件は、ペットの飼育が許可されている物件です。入居にあたっては、飼育するペットの種類や頭数、大きさなどの条件がある場合が多いです。規定の条件を満たせば、管理者への相談は不要な物件もあります。
設備については、物件によって共用部に足洗場やリードフックなど、ペット専用の設備がある場合も。ただし基本的には一般的な賃貸住宅と変わらない場合が多く、ペットを飼育していない住人も一定数います。そのため、共用部の使い方や騒音・においなどの配慮が求められます。
ペット相談可物件
ペット相談可物件は、より厳しい条件が設定されているケースが多いです。飼育したい場合は、まず管理会社やオーナーへの相談が必須。種類や頭数、大きさによっては、許可が下りないこともあります。「小型犬1匹のみ」「爬虫類は不可」など、細かな制限が設けられていることも。
このタイプの物件は、築年数が古かったり空室が続いていたりして、入居者を増やす目的で「相談可」としているケースもあります。そのため、ペット専用の設備が整っていない物件がほとんど。一般的な賃貸と同じ環境で暮らすことになります。
さらに、退去時にはペットがつけた汚れや傷について修繕費用を請求される可能性があります。
ペット共生物件
ペット共生物件は、ペットと暮らすことを前提に設計された物件です。たとえば共用部には、足洗い場やリードフック、ドッグランを備えている物件もあります。
また、各部屋にはペットフェンスや、キャットウォーク、耐久性や防音性に優れた床材やクロスが設定されていることも。一般的な賃貸物件に比べて、ペットと快適に暮らせる環境が整っています。
そして入居者は、ペットを飼っている人がほとんどです。お互いに理解があるため、トラブルも少ないでしょう。また飼育条件も緩い場合が多く、多頭飼いを可とする物件もあります。
ペット不可賃貸でペットを飼うリスクについて

「条件に合うペット可賃貸がなかったから」という理由で、ペット不可賃貸を契約することは絶対に避けてください。無断でペットを飼う行為は、契約違反にあたるためです。
もしも飼っていることがバレたら、以下のようなリスクが想定されます。
- ペット退去要求
- 契約解除
- 高額な原状回復費用の請求
- 違約金・損害賠償の請求など
「バレなければいいや」という判断は禁物です。近隣住民から通報されるケースや、時にはSNSの投稿から発覚するケースも。住んでいる期間中どれだけ隠しとおしても、退去時の立会いでペット飼育が判明することもあります。
ペット可賃貸はやめた方がいい?リスク?デメリットの理由

「ペット可賃貸はやめた方がいい」と言われるのはなぜでしょうか。その背景には、デメリットを十分に理解しないまま入居する人が多いことが挙げられます。
つまり事前にデメリットを把握しておけば、「こんなはずじゃなかった」という後悔は、ぐっと減らせるはずです。以下に挙げる代表的なデメリットを整理しながら、注意点を見ていきましょう。
- 家賃・退去費用などが高い
- 騒音トラブル
- 傷やニオイなど
- 害虫問題(ゴキブリなど)
- ルールが厳しい可能性もある
筆者も現在ペット可物件で暮らしているため、実体験も交えながら解説していきます。
家賃・退去費用などが高い
ペット可賃貸は、一般的な賃貸物件と比べて家賃や退去費用が高く設定されることが多いです。ペットがいる世帯は、傷や汚れ、においの付着などによって、原状回復にかかる費用が高くなりやすいためです。
LIFULL HOME’S が公表した「ペットとの住まい探しの実態調査」によると、ペット不可物件の平均掲載賃料は78,253円でした。一方でペット可物件の平均掲載賃料は112,771円と、34,518円高いです。
退去時の原状回復費用は、通常清掃に加えて脱臭作業・床材の張替え・壁紙の交換などが必要になることも。特に猫の爪とぎによる壁紙の損傷は、追加費用が発生しやすい傾向があります。
こうした費用面の負担を理解せずに選ぶと、「思った以上にお金がかかった」と後悔することになりかねません。ペット可賃貸を選ぶ際は、家賃に加え、退去時の費用や契約書の原状回復に関する規定をしっかり確認しておきましょう。
騒音トラブル
近隣とのトラブルで多いのが、騒音トラブルです。犬の鳴き声や走り回る音など、ペット特有の生活音が、隣室や上下階に響いてしまい、苦情につながるケースがあります。
ペット可物件の場合は、ペットを飼っていない方も暮らしています。中には音に敏感な住人が住んでいる可能性も。さらに、犬は留守番中に吠えてしまう分離不安が起きることもあり、気づかないうちにトラブルを起こしている可能性もあります。
騒音トラブルを避けるためには、防音性の高い物件を選ぶことが大切です。筆者も音に敏感なため、防音性の高い鉄筋コンクリート造のマンションを選びました。その結果、隣室や上下階からペットの鳴き声はほとんど聞こえず、安心して暮らせています。
また、飼い主として対策することも欠かせません。しつけを徹底する、留守番時間を短くするなどの工夫も必要になります。筆者の家でも、犬の散歩に出る際は共用部で吠えないよう抱きかかえて移動し、外出中はペットカメラで定期的に見守るようにしています。
傷やニオイなど
ペットと暮らす以上、傷やにおいの問題と向き合う必要があります。居室内にはトイレのニオイや体臭が残りやすく、日頃から丁寧に掃除していても完全にゼロにはできません。
こうした傷やニオイは、退去時の原状回復費用の増加につながり、高額な請求を受ける可能性があります。日頃から消臭剤や空気清浄機を活用する、床や壁の掃除をこまめに行うなど、対策が欠かせません。
ペットを飼っていない方にとっては、共用部の清潔さも気になるポイントです。もしエレベーターが排泄物で汚れていたり、ベランダに抜け毛が大量に落ちていたりしたら不快ですよね。物件によっては飼育ルールが細かく定められている場合もあるため、入居前にその内容を確認し、清掃体制や管理状況がしっかりしているかどうかをチェックしておくと安心です。
筆者の住んでいるマンションでは、共用部が汚れているのを見たことがありません。住人がルールをきちんと守っているのと、管理会社がこまめに清掃してくれているおかげだと思います。
害虫問題(ゴキブリなど)
ペット可物件では、害虫(特にゴキブリ)が出やすいと言われることがあります。理由のひとつは、ペットフードや水皿が常に置かれているため、害虫にとって“エサが豊富な環境”になりやすいことです。
特にドライフードは匂いが強く、夜間に放置しているとゴキブリを引き寄せる原因になります。また、ペットの排泄物や食べこぼしが床に残っていると、害虫が繁殖しやすい環境が整ってしまいます。
さらに、複数の住戸でペットを飼っているため、ひとつの部屋で害虫が発生すると、配管や換気ダクトを通じて他の部屋に広がることもあります。害虫が苦手な人にとっては大きなストレスですよね。
筆者のマンションでも、残念ながら共用部でゴキブリを見かけたことがあります。部屋の中には絶対に入ってほしくないので、ドッグフードを密閉したり、害虫対策グッズに頼ったりしています。
ただ個人的な感覚としては、ペット可物件だからといって極端に害虫が増えるわけではなく、管理状況や周辺の飲食店などの影響のほうが大きいように感じています。
ルールが厳しい可能性もある
ペット可物件を検討する際に、特に注意したいのが、物件ごとに定められたルールです。一口に「ペット可」といっても、実際には飼育できる種類や頭数、大きさなどに細かな制限があります。
小型犬などは比較的認められやすい一方で、大型犬や多頭飼いの場合は断られてしまう場合も。契約書や規約をよく読み、現在飼っているペットと問題なく暮らせるかどうかを確認しましょう。
また、共用部の使い方において、厳しいルールが設定されている物件もあります。たとえば、「エレベーターに乗るときは抱きかかえる」「ベランダでのブラッシングは禁止」など。こうしたルールを理解せずに入居すると、窮屈に感じてしまうこともあるでしょう。
ペット可賃貸にはメリットもある

ペット可賃貸には、以下のようなメリットもあります。
- 設備が充実
- 住人同士の交流
- 安心した生活
設備が充実
これは、主にペット共生物件のメリットです。ペットとの暮らしを前提に設計されているため、専用設備が充実しています。
たとえば、共用部に足洗い場があれば、散歩帰りの汚れを部屋に持ち込まずに済みます。敷地内にドッグランがあれば、天気や時間帯を気にせず運動させることができるでしょう。こうした設備があるだけで、散歩のハードルが下がり、飼い主もペットもストレスなくアクティブに過ごせるようになります。
また、居室内の設備もペットに配慮されていることが多く、滑りにくい床材や傷がつきにくいクロスが採用されている物件もあります。通常の賃貸では気を遣う場面でも、共生物件なら過度に神経質にならずに暮らせるのがメリットです。
一方で、ペット可物件やペット相談可物件については、ペット専用設備の充実はあまり期待できないでしょう。一般的な賃貸物件と、ほとんど同じような造りになっていることが多いです。
住人同士の交流
これは筆者自身、ペット可物件に住んでいて最も体感しているメリットです。ペット可物件では、住民同士の会話が生まれやすい気がしています。会話のきっかけになっているのは、やはりペットの存在。
同じ犬を飼っている住人とは、散歩で顔を合わせると自然と会話が始まります。また、エレベーターで他の住人と乗り合わせたときにも、「あら、これからお散歩?」「可愛い!何ていう犬種?」と声をかけてもらえることがよくあります。人間同士だけではなかなか生まれない会話も、犬がいることで場が和み、自然に言葉を交わせるのです。
こうした日々のやりとりを通して、気づけば顔見知りが増え、温かいコミュニティが築かれていると実感しています。
安心した生活
ペットを通して住人同士が顔見知りになりやすいので、防犯性が高いと感じます。普段から挨拶を交わす関係ができていると、見知らぬ人が建物に入ってきたときにすぐ気づけたり、不審な動きがあれば声をかけ合えたりと、自然と“見守り合う体制”が生まれます。
ペットを通じて緩やかにコミュニティが形成され、安心して暮らせるのは、ペット可物件ならではのメリットです。
もしペットを飼うなら!「ペット共生物件」「分譲マンション」

ペット飼育可とする賃貸マンションは、非常に数が限られているのが現状です。ペットを飼っている方におすすめなのは、賃貸であれば「ペット共生物件」もしくは「分譲マンション」です。その理由を紹介します。
ペット共生物件
ペット共生物件は、ペット可賃貸の中で最もペットに優しい住宅です。一緒に暮らすことを前提につくられているため、他の住民とのトラブルも少なく、快適に暮らせます。
ただペット共生物件は人気が高まっているため、すぐに空室が埋まってしまう状況です。条件に合った物件と出会えるまでは、時間がかかる可能性があります。
分譲マンション
もう一つ狙い目なのが、分譲マンションです。賃貸マンションに比べるとペット飼育が認められている物件が多く、選択肢が広がります。
国土交通省の令和5年度マンション総合調査によると、管理規約や使用細則などで「ペット飼育」について定めているマンションは70.9%にものぼります。新築の分譲マンションに絞ると、ペット可物件の割合は9割ともいわれています。
まとめ
ペット可賃貸は、ペットを飼っている人も飼っていない人も住むことができます。細かく3種類に分けられ、ペットの暮らしやすさ順で並べると、ペット共生物件・ペット可物件・ペット相談可物件の順番です。
相談可物件は、空室対策として“条件付きでペット可”にしているケースもあり、ペットへの理解が十分でない場合もあります。そのため、騒音や原状回復費用をめぐるトラブルを避けるためにも、契約書やルールを事前にしっかり読み込むことが大切です。
最も快適に暮らせるのは、設備が整ったペット共生物件です。ただ、希望条件に合う物件が見つからない場合は、選択肢を広げて分譲マンションを検討するのもひとつの方法です。
メリット・デメリットを理解した上で、自分たちに合った住まいを選び、快適なペットライフを楽しんでください。



























