熊本市不動産売却クイック査定(たたら不動産)です。
一生賃貸に住むのは賢い選択なのでしょうか。「賃貸と持ち家どちらがいいのか」は、人によって賛否が分かれ、議論が尽きないテーマです。
後悔のない選択をするためには、それぞれの特徴と自分のライフスタイル・価値観を照らし合わせて、最善の選択をする必要があります。
本記事では賃貸と持ち家のメリット・デメリットを整理しながら、一生賃貸に住むのが向いている方の特徴についてもわかりやすく解説します。
目次
そもそも一生賃貸は本当に賢い選択なのか?

賃貸と持ち家は、どちらが優れているということはありません。大切なのは、自分のライフスタイルや価値観に合う選択をすることです。状況によっては賃貸が合理的な場合もあれば、持ち家を選ぶほうが安心につながる場合もあります。
参考までに、日本全体の賃貸と持ち家の割合を見てみましょう。総務省が発表した「令和5年住宅・土地統計調査」によると、持ち家は60.9%、借家(賃貸)は35.0%という結果でした。
持ち家住宅比率に関しては、1993年から2023年までの30年間、おおむね60%前後で安定しています。つまり、日本では長期的に見ても「持家が多数派」という状況が続いていることがわかります。
一生賃貸が賢い!メリットについて

賃貸住宅に住むメリットは、以下のとおりです。
- 気軽に引っ越しが可能
- メンテナンス費用が安い
- 住宅ローンで悩まなくてもよい
- 災害・人口減少リスクを回避できる
それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
気軽に引っ越しが可能
賃貸住宅は、持ち家に比べて住み替えのハードルが低いのが特徴です。契約期間中の解約では違約金が発生する場合もありますが、その条件さえ満たせば、比較的スムーズに引越しができます。
一方、持ち家からの引越しとなると、話は大きく変わります。不動産会社との媒介契約に始まり、売却活動、購入希望者との交渉、売買契約の締結、引き渡しと、多くの工程を踏む必要があり、時間も労力もかかります。
メンテナンス費用が安い
賃貸は住まいにかかるメンテナンス費用を抑えやすい点も、大きなメリットです。入居者の故意や重大な過失による損傷でない限り、基本的な修繕費用はオーナー側の負担になります。
これに対して持家では、日常的な修繕から大規模なリフォームまで、すべてのメンテナンス費用を自分で負担しなければなりません。分譲マンションの場合は、毎月の管理費や修繕積立金の支払いも発生します。
こうした費用負担の違いから、月々のランニングコストを抑えたい人にとって賃貸は魅力的だと感じられることがあります。
住宅ローンで悩まなくてもよい
住宅ローンに縛られない点も、賃貸を選ぶ大きな安心材料になります。マイホームを購入してローンを組むと、毎月の返済が心理的にも家計的にも負担に感じられることがありますが、賃貸であればその心配はありません。
もちろん、賃貸でも家賃の支払いは続きます。しかし、負担が重くなったときは家賃の低い物件へ住み替えるという柔軟な選択が可能です。
一方、住宅ローンは返済が滞ると延滞扱いとなり、状況が悪化すれば差し押さえなど資産喪失につながる重大なリスクが発生する可能性があります。「支払いの柔軟性」という観点では、賃貸のほうが気持ちの余裕を持ちやすいでしょう。
災害・人口減少によるダメージを受けにくい
災害や人口減少など、不動産価値に影響を与えるリスクに対して、賃貸は身軽に対応しやすいという強みがあります。
大きな地震などで住まいが被災した場合でも、賃貸であれば別の地域へすぐに移り住むことができます。修繕や建て替え、売却といった大きな負担が発生する持ち家とは、この点で大きく異なります。
また、地方や郊外の持ち家は、人口減少によって不動産価値が下がるリスクを抱えています。賃貸は資産を所有しないため、直接影響を受けることはありません。むしろ家賃相場が下がれば、より安く住める可能性もあります。
一生賃貸は後悔!持ち家と比較!デメリットについて

賃貸は身軽に住み替えができる一方で、一生住むとなると後悔することもあります。主なデメリットは、以下のとおりです。
- 一生家賃を払い続ける
- インフレによって家賃が上がる可能性もある
- リフォームできない
- 資産にならない
- 部屋数の多い物件が少ない
- 年齢が上がると契約が難しい
それぞれのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
一生家賃を払い続ける
賃貸は住んでいる期間中ずっと家賃を支払い続ける必要があります。その家賃は、支払った時点で消えてしまうコストです。老後に年金中心の生活になれば、この継続的な家賃負担が家計を圧迫する可能性があります。
一方、住宅ローンは返済に終わりがあり、完済後は住居費の負担が大きく下がります。老後を迎える前に完済できるよう計画すれば、定年後は比較的少ない住居費で暮らすことができます。
インフレによって家賃が上がる可能性もある
家賃はずっと同じ額とは限らず、インフレの影響で増額する可能性があります。そうなれば、家計への影響は大きなものになるでしょう。
日本は現在もインフレ局面にあり、今後も家賃が上がる可能性は十分にあります。「LIFULL HOME’Sマーケットレポート 2025年11月(東京/賃料動向)」によると、東京23区の掲載賃料はファミリー・シングルともに過去最高を記録しました。
一方、持ち家はローン返済において金利変動リスクはあるものの、固定金利タイプを選べば返済額はずっと変わりません。将来の見通しやすさという点では、賃貸より持ち家のほうが安定しやすい側面があります。
リフォームできない
賃貸物件では、入居者が自由にリフォームすることはできず、その可否はオーナーの判断に委ねられます。住んでいる中で「ここを直したい」と思っても、まずはオーナーに相談し、許可が得られなければ手を入れることはできません。その場合は、不便を感じながらそのまま暮らし続けることになります。
ライフステージに合わせた大きなリフォームとなると、さらにハードルは高くなります。たとえば、子どもが増えたから部屋を増やしたい、介護のためにバリアフリー化したいといった個別性の高い工事は、オーナーが承認しない可能性が高いのが実情です。
もちろん、希望が叶わなければ引っ越すという選択肢はありますが、同じ物件に住み続けたい場合には、こうした制約が不自由に感じられることもあります。
資産にならない
家賃は「部屋を使うための対価」であり、どれだけ支払い続けても自分の資産にはなりません。
賃貸住宅はあくまでオーナーの所有物であるため、建て替えや老朽化による取り壊しが決まれば、入居者は退去を求められる可能性があります。長く住んでいても、住まいの継続性を自分の意思でコントロールできない点は賃貸特有の不安要素です。
一方、持ち家は自分の資産となるため、活用方法を自ら選べます。売却して老後資金に充てたり、賃貸に出して収入を得たり、子どもに引き継いだりと、住まいを経済的な選択肢として活かすことができます。
部屋数の多い物件が少ない
部屋数が多い物件や広い間取りの物件を探している場合、賃貸住宅は選択肢が限られます。
オーナーは空室リスクを避けたいため、需要が安定している1K・1LDK・2LDKなどの小〜中規模の間取りが中心になります。賃貸住宅は単身者の需要が多く、家賃を抑えたほうが借り手がつきやすいからです。結果として広い間取りの賃貸は供給が少なく、家賃も高くなる傾向があります。
反対に、持ち家は長く住む前提でライフステージや家族構成の変化を見越してつくられることが多いです。そのため子育てを想定した部屋数や収納・広さを重視した設計が採用されやすいのが特徴です。
3LDK以上の間取りであれば、持ち家のほうが選択肢が多く選びやすいでしょう。
年齢が上がると契約が難しい
高齢になると、賃貸住宅の入居審査に通りにくくなるという問題もあります。入居審査が厳しくなる主な理由は、以下のとおりです。
- 現役時代より収入が減り、支払い能力が低下する
- 孤独死リスクを懸念するオーナーが多い
- 保証人の確保が難しくなる
若いときは気軽に引っ越せる柔軟性が魅力の賃貸住宅ですが、高齢になるとそのメリットが逆に弱点に変わります。希望する物件に応募しても審査で落ち、住みたい場所に住めないリスクが高まります。
家を購入するメリット

賃貸のメリット・デメリットを理解したところで、今度は持ち家のメリット・デメリットを見ていきましょう。メリットは、以下のとおりです。
- 住宅ローン完済後に資産になる
- リフォーム可能
- 老後が安心
持ち家の場合は自分の資産になるため、ライフステージの変化に応じて自由にリフォームでき、長く住み続けられるのが魅力です。ここからは、それぞれのメリットを詳しく解説します。
住宅ローン完済後に資産になる
持ち家の大きなメリットは、住宅ローンを完済すれば「住まい」がそのまま自分の資産として残る点です。
長期間支払い続けても資産にならない賃貸とは異なり、持ち家は将来的に売却して老後資金に充てたり、賃貸に出して家賃収入を得たりと、活用の幅が広がります。
また、完済後は住居費が大幅に下がるため、老後の家計負担を軽減できるのも大きな利点です。
さらに、住宅はインフレに強い資産とされており、物価上昇局面では相対的に価値が維持されやすい傾向があります。長期的な視点で見れば、住まいを資産として持つことは、経済的な安定につながりやすいでしょう。
リフォーム可能
持ち家であれば、ライフスタイルや家族構成の変化に合わせて自由にリフォームできる点が大きな魅力です。
キッチンや浴室の設備を最新のものに交換したり、間取りを変更して使い勝手を良くしたりと、暮らしに合わせて住まいを最適化できます。
賃貸ではオーナーの許可が必要で、希望どおりのリフォームができないケースが多いですが、持ち家なら自分の判断で住まいをアップデートできます。住み心地を高めながら資産価値の維持・向上にもつながる点は、持ち家ならではのメリットです。
老後が安心
持ち家は、老後の住まいに対する不安を大きく軽減できます。住宅ローンを定年前に完済しておけば、老後の住居費は固定資産税や維持費のみとなり、家賃を払い続ける賃貸に比べて家計が安定します。
また、高齢者は賃貸の入居審査に通りにくくなる傾向があり、希望する物件に住めないリスクがありますが、持ち家であればその心配はありません。さらに、将来の介護に備えてバリアフリー化するなど、老後の暮らしに合わせた住まいづくりも自由に行えます。
住まいが確保されているという安心感は、経済面だけでなく精神面でも大きな支えとなるでしょう。
家を購入するデメリット

家を購入すると以下のようなデメリットがあります。
- 固定資産税・修繕費・維持費がかかる
- 簡単に住み替えできない
- 不動産価値が下がる可能性
家を買うということは、資産を持つ代わりに、賃貸に比べて身軽さに欠ける側面があります。もちろん、手放したい場合は売却という選択肢はありますが、すぐに買い手がつくとは限りません。
固定資産税・修繕費・維持費がかかる
不動産を所有すると、固定資産税・都市計画税のほか、修繕費や維持費といったランニングコストの負担が必要です。
固定資産税・都市計画税は毎年課税され、税額も数万円〜数十万円と大きな出費になります。マンションの場合は管理費や修繕積立金が毎月かかりますし、戸建ての場合も必要なタイミングで修繕費や維持費が発生します。
住宅ローンを完済後も、これらの費用負担は続きます。持ち家だからといって、“住居費が0円になる”わけではありません。
簡単に住み替えできない
持ち家の場合、賃貸のように気軽に引っ越すことはできません。住み替えをするには、自宅を売却する必要があります。
売却の流れは以下のとおりで、賃貸に比べると手続きが多いです。
- 不動産会社に査定依頼
- 媒介契約の締結
- 売却活動
- 買主との条件交渉
- 売買契約の締結
- 決済・引き渡し
さらに物件がすぐに売れるとは限らず、買い手がつくまでに時間がかかる場合もあります。
不動産価値が下がる可能性
多くの物件は、時間が経つほど価値が低下する可能性があります。
価値低下の大きな原因となるのが、建物の経年劣化です。築年数が経つほど建物の評価額は下がりやすい傾向にあります。
また周辺環境の変化に影響を受けることも少なくありません。たとえば近所にあった商業施設がなくなる、街の治安や利便性が低下するなどエリアの魅力が落ちると価格も下がりやすくなります。
一生賃貸で後悔しない・向いている人の特徴

賃貸に向いているのは、「何かに縛られずに、身軽さを確保していたい」方です。
具体的な特徴を挙げると、以下のとおりです。
- 転勤が多い人
- 数年に1度は引っ越したい人
- 住宅ローンが心配な人
- お金の使い道を自分でコントロールしたい人
- 家以外のことにお金と時間を使いたい人
転勤が多い人
転勤が多い人にとって、身軽に引っ越せることは外せない条件です。
内示が出てすぐに移動しなければならないケースもあるため、賃貸のほうが柔軟に対応できます。
数年に1度は引っ越したい人
ライフスタイルや気分に合わせて住む場所を変えたい人には、賃貸のほうが自由度が高く向いています。
賃貸は数年に一度、更新のタイミングがあるため、そのタイミングで住み替えれば違約金もかからず、気軽に新しい環境へ移ることができます。
住宅ローンが心配な人
住宅ローンを組むと、毎月の返済が長期間続きます。特に変動金利の場合は金利の動向に左右され、金利が上昇すれば負担が増えるリスクもあります。
長期のローン返済に不安がある場合、賃貸であれば大きな負担を抱えずに生活でき、金利変動に悩まされる心配もありません。
お金の使い道を自分でコントロールしたい人
持ち家の場合、住居費が固定されるため、お金の使い方が制限されやすいです。賃貸も毎月家賃は発生しますが、住居費を減らしたいと思えば、家賃の安い物件に引っ越すという選択肢があります。
投資や子どもの学費など、住まい以外に優先したい物がある場合は賃貸のほうが柔軟に資金を回せます。
まとめ
「身軽でいたい」「どこでも自由に暮らしたい」という方にとって、一生賃貸に住むことは合理的な選択肢といえます。
ライフスタイルや気分に合わせて気軽に引っ越すことができますし、住宅ローンに縛られることもありません。
ただし、賃貸はどれだけ家賃を支払っても自分の資産にはなりません。老後は入居審査に通りにくくなり、希望する物件に住めなくなるリスクも認識しておく必要があります。
たとえば、最初は賃貸で住みたいエリアを見極め、場所が決まった段階で家を購入するという方法もあります。自分のライフスタイルや価値観と照らし合わせて、納得できる選択をしてください。


























