数回にわたってご紹介してきた「空き家は売りに出そう!」シリーズもいよいよ最後となりました。これまでも多くの空き家に潜むリスクをご紹介してきましたが、最後は損害賠償に関するものです。
自分が住んでいないにも関わらず、放置をしているもののせいで損害賠償に、なんてことにはなりたくありませんよね。
そうならないためにもリスクをしっかりと把握しておきましょう。
損害賠償は第三者に被害が及ぼされる、もしくは及ぼされる恐れが発生し、その第三者が法的な訴えを起こすことによって起こるものです。
その原因としてあるのが、空き家の倒壊です。
倒壊による道路の封鎖や近隣の建物の損傷、けが人・・・。大変なことです。
空き家の倒壊は、時として近隣の住宅に大きな被害を及ぼし、重い損害賠償を請求されることになります。
また倒壊の恐れがある空き家も、地震などの災害の際に避難経路を妨害するなどの理由から、地域住民や行政に訴えを起こさせられるリスクがあります。
地震などの災害が多い日本ではこのような気遣いまでも大切にしなければいけないことですね。
実際に今回の熊本地震でも古いお家は損傷がとても大きかったです。
万が一の時に近くにいることができなければ、リスクを想定した所有者の義務が重視されます。
また、空き家にある残置物による腐敗で近隣の方に健康被害がでたなんてときは大変な問題です。
野良犬や猫が棲みついて、古屋敷になってしまうこともあります。
そうなってしまっては、不動産を貸したり、売却したりするのにもお金や時間が余計かかってしまいます。
軽い気持ちで相続した不動産を他県にあるからと放置していては、すごく大変な大問題になる可能性もあります。
事故の責任においてきちんと管理する。何のために所有するのかを明白にして管理をする必要があります。
いかがだったでしょうか。
空き家に潜むリスクを一通りご紹介させていただいて、このシリーズの題名である「空き家は売りに出そう!」という意味を少しはお分かりいただけたのではないかと思います。
相続などで手に入れた空き家は、思い出が詰まったことによりなかなか手放せない方もいらっしゃるかとは思いますが、それらの素晴らしい思い出に泥を塗ってしまわないためにも、空き家の持つリスクを念頭に持ち、思い切った売却もぜひ検討なさってみて下さい。
次に購入される方にとっての新しい故郷になって、思い出深い土地はきっと生き続けるでしょう。
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