今回は、景観悪化の問題から考える、空き家のリスクをご紹介していきます。
景観悪化をもたらす空き家は、時として法律によって強制撤去される恐れもあるので、注意が必要です。それでは早速ご紹介していきます。
空き家の景観悪化はその名の通り、空き家によってその地域の景観を悪化させるということです。
余談ですが、空き家は約半数以上が賃貸用で、残りが主に相続などで取得したものだそうです。
その内、景観を悪化させる空き家が含まれるのは後者の方といえるでしょう。
空き家は劣化を進むと、色の悪化や、雑草の発生により景観を損ねさせるほか、虫の発生や、腐敗による異臭の発生などの衛生的な影響も発生させます。
住んでいない本人は特に気にすることはないかもしれませんが、そこの規格に住む人たちには不快な思いをさせることになり、トラブルに発生する恐れもあります。
修繕されることなく老朽化した建物、敷地内を歩くことが困難になるほど元気よく育った雑草といった景観に悪影響をおよぼす空き家は、見た目がよろしくないということだけではなく、「害虫や害獣が繁殖したり不法投棄の標的にされゴミが溜まっていく」など、さまざまな問題を引き起こしてしまいます。そういった状況を放っておいてしまうと、当然ながらその不動産の周辺の治安悪化につながってしまいます。極端な話しになるかもしれませんが、地域の環境悪化が連鎖することにより、結果的に凶悪な犯罪と結びついてしまう可能性も示唆されております。治安の悪化は、もはや「空家の管理をする」といった自分でコントロールできる問題ではありません。ひどい状況にしてしまわないためにも、管理の重要性を理解することが必要です。
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「空家の管理をする」その内容は・・・
◆定期的に、建物の中の通気や換気を行い老朽化を防いだり、お庭や玄関回りの雑草の処理、ポストの郵便物の処理を行う
◆問題が見つかった場合には早く発見し迅速な対応をするなど
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また、2015年に空き家対策特別措置法が施行され、著しく景観を悪化させる空き家は「特定空き家」という部類に分けられ、行政による修繕などの指導、勧告、命令に従わなければ強制的に撤去をされるようになりました。
年々増加する空き家による景観悪化は、地域住民だけでなく、観光立国を目指す政府にとっても煙たがられる存在となっています。
行政による強制撤去は実際にも起こっているため、お持ちになる空き家がありましたらぜひ売却を検討なさってみて下さい。
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