不動産の売買取引とは、多くの人にとっては年収の数倍にも相当する高額で、一生の間にそうそう何回も行う物ではありません。
不動産取引をする機会が限られていることに加えて、不動産売買のお世話をしてもらう不動産会社へ支払う仲介手数料や、不動産を売却した時に生じる譲渡税などの費用がありますので、事前にアウトラインを知っておくことが大切になってきます。
中でもとりあげたい物が不動産売買の価格です。
購入するときには現地を自分の目で確認し、価格に納得したら契約をするので、自分でコントロールすることができます。
対して、売却の場合にはすぐに売却先が見つかるとは言えないため、自分が決めた価格などの条件で買い手が現れるのを待つ必要があります。
売却の値段は難しいものです。
売主様がご自身で自由に決めることができますが、高すぎればなかなか買い手が現れない反面、あまりにも短期間でスムーズに取引が成立すると、もっと高くても売れたのではないかと後悔してしまいます。
相場価格との比較検討により価格を調整することが、重要になってきます。
また、価格の決め方は、なにも相場価格を気にするだけではありません。
買い手が現れるのを時間をかけて待てる場合には、売主様の希望価格重視で価格設定を行います。
対して、例えば、次の住まいが決まっていて時間に限りがある場合にはスピード重視の価格設定をしたりします。
売主様にとって、”重要視すべきことは何なのか”これをしっかりと認識しておかないと、不動産売却をしたものの後悔することになりかねません。
重要視すべきことが何なのかにより、売り出し価格だけでなく売り出し方法などもかわってきます。
不動産売買を仲介する不動産会社と事前にしっかりと相談をし、重要視すべきことをはっきりとさせておきましょう。
最後に、不動産を売却するときの気をつけておくことの一例をお話ししたいと思います。
マイホームを売りに出す際に費用をかけて壁紙交換などして綺麗にした方が売れやすいと思いますよね?
確かに、汚れた壁紙・傷ついた壁紙よりも綺麗な壁紙の方が好印象をもてますし、成約にもつながりやすくなります。
しかしながら、このことはある種のリスクをはらんでいることにもなります。
売主様が費用をかけて壁紙を綺麗にしたのにも関わらず、その色柄が気に入ってもらえず購入いただけない場合もあるからです。
追加の支出をするよりは内覧に備えて家の中を綺麗に掃除して、現状のまま売却するのが効果的です。
経年劣化により古びたところや、壁紙の汚れ傷つきなど、リフォーム費用としてかかってくる経費を物件価格からの値引きにて応じるといった方法もあります。
いろいろなケースにより最適解がかわってくる不動産の売買は、後悔しないように不動産の売買のプロにご相談下さい。
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