前回は、住宅を診断するホームインスペクションについてご紹介させていただきました。おさらいすると、住宅のお医者さんであるホームインスペクターが、住宅のコンディションをチェックし、適切なアドバイスをお客さんに伝えるということでしたね。
そんなホームインスペクションは、日本ではまだその存在をあまり知られていないものの、アメリカでは70%~90%もの住宅でホームインスペクションが行われているのです。
日本でもこれから普及がされていくと思われるホームインスペクションの位置づけをしっかりと把握しておきましょう。
ホームインスペクションは住宅の診断とご説明しましたが、その診断の中でも一番最初の一時診断と言えます。依頼者の依頼内容にもよりますが、基本的にホームインスペクションを通してホームインスペクターはアドバイスを行うのみで、その後の二次診断に進むかは依頼者に委ねます。
そのため、ホームインスペクションは精密な住宅診断より簡単な検査で、時間やコストもあまり掛かりません。
病気の際も、一時診断として健康診断を受け、見つかった異常に対しては二次診断で専門の医者に見て貰いますが、例えるとこのような形といえます。
ホームインスペクションの位置づけは、住宅診断のはじめの段階ということもあり、簡素な感じがしたと思われたかもしれませんが、診断を行ったホームインスペクターは責任を持って住宅の異常やそのアドバイスを依頼者に伝えるので、安心して利用してみて下さい。