ホームインスペクション(住宅診断)は、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)に、第三者的な立場から、また専門家の見地から、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめてもらい、アドバイスをもらうというシステムです。
これにより、住宅の問題点などが分かれば、耐震補強工事やリフォームなどの目安にすることができます。
また、これから購入しようとしている住宅や、売却しようとしている住宅のアドバイスを聞くこともできるため、非常に有用であると言えます。
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中古の住宅を売買する際に、木造住宅の場合、住宅ローン減税の適用となるのは、基本的に築20年以内の住宅に限られます。しかし、耐震基準適合証明書付きの住宅、つまりは耐震性能が確保された住宅であれば、築20年を越していても制度の対象にしても良いというようになっております。また、所有権移転登記費用の減免や、不動産取得税の減免も対象になってまいります。
よって、事前に耐震補強工事が必要か否か、また必要である場合にはどれほどの補強工事をすればよいかわかっていれば、築年数が経っているお家であっても購入しやすい物件となってきます。
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ただし、専門家に診断を依頼するわけですから、当然料金がかかります。
診断の方法は、目視で、屋根、外壁、室内、小屋裏、床下などの劣化状態を診断するのが基本です。住宅の規模や調査範囲にもよるのですが、目視による一時診断の場合5〜6万円が一般的な相場となり、機材を使用する場合は10万円以上になることもあります。
また、住宅の規模や調査範囲にもよりますが、建物面積が100m2(約30坪)程度のホームインスペクション(住宅診断)で2~3時間かかるということも、あらかじめ考慮に入れておく必要があります。
なお、現在のところ、ホームインスペクター(住宅診断士)の資格などというものはありません。
つまり、誰でも名乗ろうと思えばホームインスペクター(住宅診断士)を名乗ることができるということです。
そのため、ホームインスペクター(住宅診断士)に住宅の診断を依頼する際には、実績があり、信頼できるホームインスペクター(住宅診断士)を事前に調査しておくことが推奨されます。
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