賃貸住宅にお住まいの方は、自宅の水道メーターがどこにあるかご存じですか?設置場所を事前に知っておくことは、緊急時の止水や漏水の早期発見など、いざというときに役に立ちます。
本記事では、マンションやアパートなど賃貸住宅における水道メーターの設置場所や、普段はあまり意識することのない水道メーターに関する疑問をわかりやすく解説します。
目次
賃貸の水道メーターの場所がわからない!どこにある?

自宅の水道メーターを普段から目にする機会は少ないですよね。
実は同じ賃貸住宅でも、建物の規模や構造、管理方法によって設置場所は異なります。ここからはアパート、マンション、戸建ての3タイプに分けて、それぞれの設置場所を解説します。
ご自身のお住まいに当てはめながら、実際に探す際の参考にしてみてください。
アパート
設置場所として考えられるのは以下のとおりです。
- 玄関横の壁面
- 共用廊下の端や階段下
- 建物の外壁付近
- 地面に埋設
まず、小規模物件では、各部屋の玄関脇に設置されているケースが多く、入居者自身で簡単に確認できます。
少し規模の大きな物件では、共用廊下の端や階段下などのスペースに、他の部屋とまとめて設置されていることも。その際は部屋番号などをしっかり確認し、自宅のものを特定します。水漏れなどの緊急時は焦ってしまいがちですが、誤って他の部屋のバルブを閉めてしまわないよう注意が必要です。
また、築年数が古い物件や寒冷地にある物件は、地面に埋め込まれている場合もあります。これはスペースの有効活用や、寒冷地での凍結防止を目的としたものです。特に古い物件では、蓋が硬くなっている場合もあるので、日頃から位置を認識しておくと安心です。
マンション
マンションは規模が大きくなるため、設置場所が異なる場合があります。設置されている可能性が高いのは、以下の場所です。
- パイプシャフト内のメーターボックス
- 管理人室での集中管理
- その他共用部での集中管理
多くのマンションでは、各部屋の玄関横にパイプシャフト内にメーターボックスが設置されています。そこには、ガスや電気のメーターも一緒に収められているのが一般的です。
一方で大規模マンションや高層マンションでは、全住戸分のメーターを管理人室や共用部に集中して設置されていることも。戸数が多いマンションでは、検針員が効率的に検針できるよう設計されているのです。
なお、マンションのメーターボックスには、鍵がかかっている場合があります。その場合は、入居者自身で自由に確認することはできません。まずは施錠されているのかどうかを確認し、必要に応じて管理会社や管理人に問い合わせるようにしましょう。
戸建て
戸建て住宅では、敷地内の道路側や玄関横の地面に埋め込まれていることが多いです。検針員が敷地に入らずに確認できるよう道路に近い場所に設置されています。
多くの場合、地面に四角い蓋があり、その中に水道メーターと止水栓が収められています。戸建てでは自分で確認する機会が多く、漏水チェックや水道料金の確認にも役立ちます。
例えば、蛇口をすべて閉めているのに針が回っている場合は、どこかで漏水している可能性が高いです。緊急時には止水栓を閉めることで被害を最小限に抑えられます。特に冬場は凍結による破損が起こることもあるため、定期的に確認しておくと安心です。
水道メーターの場所がわからないときの対処法

配置されていそうな場所を探したのに見つからない場合は、以下の対処法があります。
- 管理会社や大家さんに聞く
- 水道局に問い合わせる
管理会社や大家さんはもちろん、水道局も水道料金の請求をおこなう立場なので、設置位置に関する情報を持っている可能性が高いです。それぞれの対処法について、詳しく見ていきましょう。
管理会社や大家さんに聞く
まず頼りになるのが管理会社や大家さんです。特にマンションは構造が複雑なので、入居者が自力で探しても見つけにくいケースがあります。
管理会社や大家さんは建物の設計図がわかっているため、正確な位置を教えてもらえる可能性が高いです。電話やメールで問い合わせれば、すぐに案内してもらえることも多く、緊急時には迅速な対応が期待できます。
また、設置場所が施錠されている場合は、入居者が勝手に開けることはできません。そのような場合も管理会社や大家さんに連絡することで、鍵の開閉や立ち会いを依頼できます。
さらに、漏水や水道料金の異常が疑われるときも、まずは管理会社や大家さんに相談することで、必要に応じて専門業者や水道局へ連絡してもらえるため安心です。日常的に顔を合わせる大家さんであれば直接聞きやすく、管理会社の場合も入居者サポート窓口が整っていることが多いため、困ったときはまず連絡してみるのが最も確実な方法といえます。
水道局に問い合わせる
水道局は各住宅にあるメーターの設置場所について、情報を持っています。
水道局に問い合わせれば、住所や契約者情報をもとに、設置場所を調べてもらえることも。自分で探しても見つからず、管理会社や大家さんにも頼れない場合は、水道局の情報が大きな助けになるでしょう。
まずは水道局の問い合わせ窓口に連絡してみると良いです。ただし、私設メーターの場合は水道局側も詳細な位置情報を持っていないケースが多いため、その点に留意する必要があります。
水道メーターの豆知識!「直読式」「円読式」の2種類がある

水道メーターは、数字の読み取り方によって、直読式と円読式の2種類に分類されます。それぞれのタイプについて詳しく見ていきましょう。
直読式
数字がそのまま表示されるタイプで、読み取りが簡単です。表示部分にはデジタル式またはアナログ式の数字が並んでいて、一目で水道使用量を確認できます。
最近の住宅では直読式が主流です。誤読の心配が少なく、検針作業の効率化などのメリットがあります。
直読式は利用者自身が水漏れの有無を確認する際にも便利です。たとえば、蛇口を全て閉めているのに数字が増え続けている場合、どこかで漏水している可能性があるとすぐに判断できます。
最近ではスマートメーター化が進み、直読式をベースに通信機能を持たせて、各住戸を訪問せずに遠隔で使用量を把握できる仕組みも導入され始めています。
円読式
円読式水道メーターは、針のついた複数の文字盤が並んでおり、それぞれの針の位置で使用量を読み取るタイプです。古い住宅や昔からあるアパートなどでよく見られる形式で、直読式に比べると直感的には読み取りづらく、ある程度は慣れが必要です。
複数の針が異なる単位を示しているため、正確に使用量を把握するには針の位置を丁寧に確認しなければなりません。黒い針と赤い針で単位が異なり、黒い針は立方メートル、赤い針はリットルの単位です。
このように前提となる知識が必要なため、利用者が自分で確認する際には誤読しやすく、慣れていないと正しい使用量を把握しづらいのがデメリットです。
しかし、円読式は構造がシンプルで製造コストが低く、長期間にわたり安定して使用できるというメリットがあります。耐久性が高いため、古い住宅でもまだ現役で使われていることが多いのです。
水道メーターが故障する原因

水道メーターが故障してしまった場合、以下のような原因が考えられます。
- 水圧変化による故障
- 凍結
- 経年劣化
それぞれの故障原因について詳しく見ていきましょう。
水圧変化による故障
激しい水圧の変化が繰り返されると、メーターの内部の部品に負担がかかり、故障しやすくなります。たとえば水圧が急上昇することで、歯車や計測機構が損傷することも。
水圧の変化は、地震や台風などが原因で発生することもあります。こうした自然災害による影響は利用者自身では制御できません。異常を感じたら、早めに管理会社や水道局に相談しましょう。
凍結
寒冷地や冬場の厳しい寒さのもとでは、凍結によって故障することがあります。屋外に設置されているメーターは外気温の影響を受けやすく、内部の水が凍ると膨張してメーターが破損してしまうからです。
そうなれば針が動かなくなったり、計測が停止したりするほか、最悪の場合には破損によって水漏れが発生することもあります。こうしたトラブルを防ぐためには、保温材でメーターを覆う、寒波が予想される際に水抜きを行うなどの対策が有効です。
凍結による故障は日常生活に直結する問題であり、冬場は特に注意が必要です。
経年劣化
水道メーターは長期間使用することで内部部品が摩耗し、計測の精度が低下していきます。
経年劣化によって針の動きが鈍くなったり、数字の表示が不正確になったりすることがあり、結果として水道料金に影響を及ぼすこともあります。
水道メーターの有効期間は8年と定められており、定期的な交換が義務づけられています。メーターの蓋の裏などに有効期限ラベルが貼られているので、設置場所を確認する際にあわせて有効期限も確認しておくのがおすすめです。
水道メーターが故障したときの対処法

「水道メーターが故障したかもしれない」と異常を感じたら、自己判断せずに大家さんや管理会社、水道局に連絡をすることが第一です。
故障したときの対処の流れをまとめました。
- 水道の使用を控える
- 大家さん・管理会社に連絡する
- 水道局に連絡する
- 点検・交換
水道の使用を控える
水道メーターが故障したまま水道を使い続けると、水漏れや誤針の原因になります。水漏れや異音などの違和感を感じたら、水道の使用は控えましょう。
大家さん・管理会社に連絡する
まずは大家さん・管理会社に連絡します。大家さんが設置した私設メーターの場合は、大家さんが修理を手配してくれます。
水道局に連絡する
公設メーターの場合は、水道局に直接問い合わせる必要があります。水道局のほうで修理を手配します。
点検・交換
修理業者が来て、点検・交換をしてくれます。費用負担は公設メーターなら水道局、私設メーターなら大家さんです。
水道メーターの交換費用!負担するのは誰?

水道メーターは、誰が設置したかによって、公設メーターと私設メーターの2種類に分けられます。
公設メーター:水道局が設置
私設メーター:賃貸住宅の大家さんが設置
アパートやマンションの場合、各住戸に公設メーターを直接設置している場合もあれば、建物全体の公設メーターから枝分かれして各住戸に私設メーターを設置している場合もあります。
賃貸住宅の場合、自宅のメーターがどちらのタイプかによって、交換費用の負担者が異なります。それぞれの費用負担者は、以下のとおりです。
公設メーター:水道局が交換費用を負担
私設メーター:大家さんが交換費用を負担
いずれにせよ、賃貸住宅の入居者が費用負担することは基本的にありません。ただし、以下のような特別な事情がある場合は、費用負担を求められる可能性があります。
- 入居者の故意や過失によって破損した場合
- 賃貸契約で明記されている場合
この他にも、大家さんが負担した私設メーターの交換費用を、共益費に含めるかたちで、入居者が間接的に負担するケースもあります。
まとめ
水道メーターの場所を把握しておくことは、水漏れなど緊急時の対応に役立ちます。アパートやマンションでは玄関横や共用スペース、戸建てでは敷地内の道路側にあることが多いです。直読式と円読式といった読み取り方式の違いも、事前に頭に入れておくとスムーズに対応できます。
故障時は自己判断せず、必ず管理会社や水道局へ連絡しましょう。メーターの交換費用は、公設メーターなら水道局、私設メーターなら大家さんが負担するのが原則です。ただし、故意や過失による破損や、賃貸契約に明記されている場合は、入居者が費用を負担する場合もあります。
賃貸住宅に住む場合は、事前に契約内容を確認しておくと、費用負担に関するトラブルを未然に防ぐことができます。



























