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新築タワーマンションは人生最悪の買い物?実はデメリットだらけ?

新築タワーマンションは人生最悪の買い物?実はデメリットだらけ?
 

熊本市不動産売却クイック査定です。

 

多くの人が憧れるタワーマンションですが、必ずしも理想の住まいとは限りません。実際に「新築タワーマンション」と検索すると、「人生最悪の買い物です」といったネガティブなキーワードが候補に出てくることもあります。

本記事では新築タワーマンションのメリット・デメリットと後悔しないための購入ポイントを解説します。タワーマンションに興味がある方は、購入前にぜひチェックしてください。

 

新築タワーマンションは人生最悪の買い物という口コミの理由・デメリット

口コミの理由・デメリット
なぜ「新築タワーマンションは人生最悪の買い物」と言われているのでしょうか?その理由と考えられるのは、以下のデメリットです。

 

  • 駐車場の問題
  • 宅配が大変
  • 子供の遊具がない
  • 洗濯物が干せない
  • エレベーターが混雑
  • 高層階は風が強い
  • 地震のとき揺れる
  • 災害のとき大変
  • 引っ越しが大変
  • 維持費など出費が大変

 

それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。

 

駐車場の問題

タワーマンションは住戸数に対して駐車場の数が不足しているケースが多く見られます。特に都市部では土地の制約もあり、全住戸分の駐車スペースを確保するのが難しいのが現状です。

 

既に満車の場合は、近隣の月極駐車場を探す必要があります。しかしタワーマンションの立地は人気エリアであることが多く、周辺の駐車場も高額かつ空きが少ない傾向です。

 

結果として車を所有していても駐車できず、泣く泣く手放すことになるケースも。車を日常的に使う方にとっては見逃せないデメリットです。

 

宅配が大変

ネットショッピングが普及した今、宅配サービスの利用頻度は年々増加しています。インターネットで購入した商品を届けてもらうため、頻繁に宅配サービスを利用している方は多いでしょう。しかし、タワーマンションに住んでいると、配達に時間がかかるのが難点です。

 

タワーマンションは面積が広く、階数も高いです。宅配業者がインターホンを押してからお部屋に届けるまでに、長い廊下やエレベーターを通らなければなりません。

 

また、同じマンションに住んでいる人の荷物が複数ある場合は、1軒ずつ順番に配達されます。そうなれば余計に配達時間がかかるでしょう。

 

最近では宅配ボックスを備えたマンションも増えてきていますが、大型荷物や冷蔵品は対応できないことも。また、宅配ボックスを利用しても自分で運ぶ手間がかかるため、重い荷物やまとめ買いをされる方は不便に感じる場面が多いでしょう。

 

子供の遊具がない

小さな子供がいるご家庭にとって、近くに遊び場があるかどうかは重要なポイントですよね。しかし、タワーマンションは敷地の多くを建物や駐車場、共用施設に充てているため、子供用の遊具や広場が設けられていないことがあります。

 

近くに遊び場がないと、子供は外で遊ぶ機会が減り、ストレスがたまってしまうことも。家の中で遊んだり、遠くの公園まで付き添ったり、いろいろ工夫が必要になります。

 

洗濯物が干せない

「タワーマンションは日当たりが良さそうだから、洗濯物がよく乾きそう」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

しかし実際は、外干しが禁止されているマンションも多く存在します。こういったルールは、強風による落下物の危険性や景観維持の観点から定められているものです。

 

特に布団やシーツなどの大きな洗濯物は干せないケースが多く、部屋干しや乾燥機の使用が前提となります。湿気の多い季節には生乾き臭の悩みも増え、洗濯環境に不満を感じる方も少なくありません。

 

エレベーターが混雑

住戸数に応じてエレベーターが設置されていますが、通勤時間帯は混雑が予想されます。タワーマンションは階数が多いので、どうしても輸送に時間がかかります。

 

ようやく来たと思ったら、満員で乗れないことも。一度見送ると、次のエレベーターが来るまでしばらく待たなければなりません。朝は一刻一秒を争うので、ストレスを感じる方も多いでしょう。

 

最近では待ち時間を短縮できるよう制御されたエレベーターも増えていますが、混雑を完全に解消するのは難しいのが現実です。低層階であれば階段を使う選択肢もありますが、高層階ではそうはいきません。

 

高層階は風が強い

高層階は眺望が良い反面、風の影響を強く受けやすいというデメリットもあります。特に冬場は地上よりも体感温度が低く、ベランダに出るのも億劫になるほどの強風が吹くことも。

 

洗濯物や植物をベランダに置く場合も、風で飛ばされないよう注意が必要です。また、窓を開けたときに強風が吹き抜けてドアがバタンと閉まることもあります。このように日常生活にも影響をおよぼすため、風対策をしっかり考えなければなりません。

 

地震のとき揺れる

タワーマンションはその高さゆえに、地震の際に揺れを大きく感じやすい構造です。

 

建物自体は耐震・制震・免震といった技術で安全性が確保されています。しかし高層階では長周期地震動による「ゆっくり大きく揺れる」現象が発生しやすく、恐怖を感じる人も少なくありません。

 

家具の転倒防止対策や避難経路の確認など、日頃からの備えが重要です。安心して暮らすためには、建物の構造だけでなく、自分自身の防災意識も問われます。

 

災害のとき大変

災害時にエレベーターが停止すると、タワーマンションでは階段での移動が唯一の手段になります。

 

たとえば避難するとき、階段に住民が押し寄せてくる可能性があります。パニック状態に陥っていると、将棋倒しになったり避難が遅れたりして危険です。

 

また、災害発生後は水や食料など物資の支給があります。それらを運ぶのに階段を何段も上り下りしなければなりません。

 

飲用・食事用として1日1人当たり3Lが必要になるため、家族でお住まいの方は相当な重量を運ぶ必要があります。私の知り合いは東日本大震災のときにタワーマンションに住んでいて、水や食料の運搬に大変苦労していました。

 

引っ越しが大変

タワーマンションへの引っ越しは、通常の集合住宅に比べて手間もコストもかかります。エレベーターの使用時間を事前に予約する必要があったり、荷物の搬入経路が長くなったりと、作業員の負担が大きくなるためです。

 

特に高層階への引っ越しは、荷物の運搬に時間がかかるため、作業時間も長引きます。

 

近年ではドライバー不足が深刻化しており、タワマンに関わらず引越し費用全体が高騰しています。引越し費用を抑えたい場合は、荷物の削減や繁忙期を避けるなどの対策が欠かせません。

 

維持費など出費が大変

タワーマンションは共用施設や設備が充実している分、管理費や修繕積立金といった維持費も高額になりやすいです。

 

管理費は、管理員の人件費や清掃費、設備の保守点検費用などが含まれています。修繕積立金は10〜15年に1度くらいの頻度で実施される大規模修繕に向けて貯めている資金です。これらの費用は毎月発生するため、家計への影響も大きくなります。

 

国土交通省は令和5年度マンション総合調査の結果として、管理費と修繕積立金の平均を以下のとおり公表しています。

 

形態 管理費総収入/月/戸あたり 修繕積立金総収入/月/戸当たり
20階建以上 24,585円 13,834円
11~19階以上 16,597円 12,626円
6~10階以上 16,944円 13,637円
4~5階以下 17,529円 13,864円
3階以下 20,112円 14,231円
平均 17,214円 13,300円

出典:国土交通省「令和5年度マンション総合調査・管理組合向け調査の結果」(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001750163.pdf

 

このデータを見ると、20階建て以上のタワーマンションの管理費は最も高く、平均を大幅に上回っていることがわかります。修繕積立金については3〜5階の低層マンションと比べれば安いものの、平均よりは高い水準です。

 

新築時は修繕積立金を安く設定して売り出されることも少なくありません。将来的に修繕積立金が足りなくなったり、滞納者が増えて適切な修繕ができなくなったりする恐れもあります。

 

新築タワーマンションを購入するメリット

新築タワーマンションを購入するメリット
新築タワーマンションはデメリットばかりではありません。以下のようなメリットもあります。

 

  • ステータス
  • 立地条件の良さ
  • 眺めがよい(高層階)
  • 騒音が少ない(高層階)
  • 虫が少ない(高層階)
  • 設備が充実
  • 資産価値が高い
  • セキュリティが充実で安心
  • コンシェルジュサービスが魅力

 

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

 

ステータス

タワーマンションに住むことは、ひとつの「ステータス」として捉えられることがあります。ホテルのようなエントランスや高層階からの眺望など、豪華な見た目が住む人の印象を引き上げてくれるでしょう。

 

日頃の満足度が高いことはもちろん、来客時には「ここに住んでいるんだ」と誇れる空間です。特に都市部では、タワーマンションに住んでいること自体が一種のブランドとして認識されることもあります。

 

立地条件の良さ

駅近や都心部など利便性の高いエリアに建てられることが多いため、通勤・通学・買い物などであらゆるシーンで便利さを感じやすいです。再開発で商業施設と一体開発された物件では、生活に必要なものが徒歩圏内で揃います。

 

交通アクセスの良さは、将来的な売却や賃貸を考えたときも有利に働くでしょう。共働き世帯が増え仕事や家事に追われるなか、時間を節約できる好立地の物件は安定した需要があります。

 

眺めがよい(高層階)

タワーマンションの高層階は、眺望の良さが魅力です。視界を遮るものがなく、遠くの山々や街並み、美しい夜景を臨めます。立地によっては、花火大会を特等席で楽しめる物件もあるでしょう。

 

わざわざ外に出かけなくても、自宅で十分贅沢な時間が手に入ります。開放感を求める方や景色を重視する方にとって、タワーマンションの高層階は理想的な住まいです。

 

騒音が少ない(高層階)

高層階は地上から距離が離れているため、騒音が届きにくい環境です。車の走行音や人の話し声を気にせず、静かな環境で暮らすことができます。

 

幹線道路沿いや繁華街は騒音が懸念されることが多いですが、タワーマンションの高層階であれば影響を最小限に抑えられるでしょう。

 

静かな空間は、在宅ワークやリラックスタイムにも最適です。都心部の利便性を享受しながら、落ち着いた暮らしを実現できます。

 

虫が少ない(高層階)

蚊やゴキブリなどの虫が侵入しにくい点も、高層階のメリットです。虫は地面に近い場所に多く生息しています。一般的に10階以上になると、虫の数は減少するといわれています。

 

夏場は網戸を開ける機会も増えますが、虫の侵入を心配せずに済みます。虫が苦手な方や小さなお子さんがいるご家庭も、安心して暮らせるでしょう。

 

設備が充実

タワーマンションの多くは、最新の設備や豪華な共用施設を備えています。たとえばフィットネスジムやラウンジ、ゲストルーム、キッズルームなどを備えたタワーマンションがあります。

 

住戸内には床暖房や浴室乾燥機、ディスポーザーなど高性能な設備が勢ぞろい。日々の暮らしを快適にしてくれるでしょう。利便性と快適性を両立した住まいを求める方にとって、タワーマンションは最適な選択肢です。

 

資産価値が高い

立地や設備が充実している物件は、資産価値が高く評価される傾向です。特に駅近や人気エリアにある物件は、将来にわたり長く安定した需要が見込まれます。

 

耐久性に優れている物件も多く、築年数が経過しても適切にメンテナンスしていれば資産価値が落ちにくいでしょう。もし将来自分が住まなくなったときも、売却や賃貸に出して住み替えられます。

 

セキュリティが充実で安心

厳重なセキュリティ設備が整っており、不審者の侵入を防いでくれます。近年は強盗事件も相次いでいるため、安全に暮らせるのは大きなメリットです。

 

セキュリティ設備は、多重のオートロックや防犯カメラなどがあります。管理員が24時間体制で見守る、有人セキュリティを採用しているタワーマンションも多いです。

 

エレベーターにセキュリティキーが必要なタイプもあり、居住者以外が自由に出入りできない仕組みになっています。特に女性の一人暮らしや小さなお子さんがいる家庭にとっては、大きな安心材料です。

 

コンシェルジュサービスが魅力

タワーマンションの中には、ホテルのようなコンシェルジュサービスを提供している物件もあります。クリーニングの取次ぎや宅配便の受け取り、タクシーの手配など、日常のちょっとした手間を代行してくれる存在です。

 

高級感のあるサービスは、生活の質をワンランク上げてくれるでしょう。忙しい方にとっては非常に便利なサービスです。

 

後悔しない「新築タワーマンション」購入ポイント

後悔しない「新築タワーマンション」購入ポイント
新築タワーマンションを購入する方は、後悔しないよう以下のポイントを意識して物件を選びましょう。

 

  • 価格が落ちにくいところを選ぶ
  • 住みやすいか確認する
  • 共用施設を調べる
  • 複数の物件を見て比較する
  • プロに直接聞く

 

それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

 

価格が落ちにくいところを選ぶ

将来的な資産価値を見据えて、価値が落ちにくい立地を選ぶことが重要です。タワーマンションに限らず、不動産の価値は立地でほぼ決まるといっても過言ではありません。

 

立地が良ければ生活の利便性が向上するだけなく、底堅い需要によって資産価値の大幅低下も防げます。人気のエリアに属していて、駅から近い物件を選びましょう。

 

万が一住み替えが必要になった場合でも、売却や賃貸に出しやすく、資産としての柔軟性が保たれます。購入時には住みたい場所だけでなく、売りやすい場所かどうか意識して選びましょう。

 

住みやすいか確認する

物件の住み心地はパンフレットやモデルルームだけでは判断できません。自分の目でリアルな住み心地を確認するために、内見には必ず行きましょう。内見では不動産会社の担当者に同行してもらい、実際の空間を見せてもらえます。

 

内見では住戸内に目がいきがちですが、共用部や周辺環境もチェックすることがポイントです。内見では見るべきポイントを挙げると、以下のとおりです。

 

住戸内 日当たり・眺望を遮るものはないか
騒音を感じないか(外や近隣住戸からの音の聞こえ方)
収納スペースは足りるか
住戸内 共用部
共用部は清潔に保たれているか
エレベーターの待ち時間はどれくらいか
ゴミ出しルールはどうなっているか
住民間のトラブルは発生していないか
住戸内 周辺環境
駅からの道のりを歩いて確認する(距離や治安)
近くに買い物施設はあるか
子供がいる場合は通学路の距離や治安

 

内見は入居後の暮らしを想像する貴重な機会です。後悔しないように丁寧におこないましょう。

 

共用施設を調べる

タワーマンションの共用施設にどんなものがあるか確認することも重要です。フィットネスジム、ラウンジ、ゲストルーム、キッズルーム、パーティールームなど、まるでホテルのような設備が整っている物件もあります。

 

共用施設が多い物件は一見魅力的に見えますが、維持費がかさむ点に注意しなければなりません。自分や家族が実際に使うかどうかを冷静に見極める必要があります。

 

たとえばフィットネスジムやプールは使わないという方もいるでしょう。「使わない施設が多い=無駄な出費」とならないよう注意しなければなりません。

 

また、施設の利用ルールや予約方法、利用時間なども事前に確認しておくと、入居後のトラブルを防げます。見た目の豪華さに惑わされず、実用性とコストのバランスを意識して選びましょう。

 

複数の物件を見て比較する

理想の住まいを見つけるためには、複数の物件を比較することが肝心です。1件だけを見て即決してしまうと、他の選択肢と比較できず、後悔する可能性があります。

 

最低でも3件以上のタワーマンションを内見し、それぞれの立地、間取り、設備、管理体制、価格帯などを比較検討しましょう。比較することで、相場感や自分の優先順位が明確になり、「本当に自分に合った物件」が見えてきます。

 

時間と労力はかかりますが、納得のいく選択をするためには欠かせないプロセスです。

 

プロに直接聞く

不動産のプロである営業担当者に、いろいろ相談してみるのもおすすめです。インターネットや資料だけではわからない情報を得ることができます。

 

たとえば、過去の販売状況や住民の傾向、管理組合の運営状況、将来的な修繕計画など、購入後の生活に関わる重要な情報を教えてもらえることがあります。

 

複数の物件を扱っている不動産会社であれば、特定の物件に偏らない中立的なアドバイスを受けやすくなります。信頼できるプロの意見を参考にしながら、自分の判断軸を持って選ぶことが大切です。

 

まとめ

新築タワーマンションが「人生最悪の買い物です」と言われる背景には、そのスケールの大きさゆえに生じる災害時の不便さや、引越し・宅配にかかる手間とコストの高さなどが挙げられます。

 

一方で、充実した共用施設や最新の設備など、タワーマンションならではの魅力も確かに存在します。 メリットを最大限に活かすためには、立地条件の見極めや、内見を通じた実際の住み心地の確認が欠かせません。

 

「憧れ」だけで選ばず、冷静な視点で判断することが、後悔しない住まい選びへの第一歩です。

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