熊本市不動産売却クイック査定です。
賃貸住宅を選ぶとき「忙しくて内見する時間がない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし内見なしで賃貸契約するのはリスクがあり、注意点を覚えておかないと後悔してしまうことも。
本記事では内見しないで賃貸契約する割合や、注意点を解説します。これから賃貸住宅への引越しを検討している方は、本記事を参考にして後悔のない物件選びをしてください。
目次
内見しないで賃貸契約する割合とは?
内見なしで契約する人はどのくらいいるのでしょうか。その割合を見てみましょう。
イエプラコラムによると、以下のような結果が公表されていました。
“賃貸物件を内見しないで契約する人の割合は約27.7%です。3〜4人に1人は内見しないで契約しています。”
“繁忙期の2〜3月は、内見しないで契約する人が増えます。家AGENT 池袋店で申し込んだお客様300名のうち、内見しないで契約した人の割合は約41.3%でした。”
引用元:イエプラコラム・家AGENT 池袋店 独自調査(2024年6月受付 300名分のデータ)
このように内見なしで契約する人の割合は、時期によって変動します。しかし、いずれにしろ内見して契約する人のほうが多いです。
内見する・しない物件!賃貸契約する理由
内見する人としない人は分かれますが、それぞれどのような理由があるのでしょうか。内見しないで契約した理由と、内見した後で契約する理由を解説します。
内見しないで契約する理由
何かしらの特別な事情を抱えている場合が多いです。具体的には以下のような理由が挙げられます。
- 他の人に取られたくないから
- 新築工事中だから
- 遠方からの引越しだから
他の人に取られたくないから
賃貸住宅の契約は、基本的に早い者勝ちです。「現地を見て決めよう」と思っていると、他の人に取られてしまう可能性があります。
人気物件であるほど、競争率は上がります。特に立地が良い、家賃が安い、設備が充実している物件は、競争率が高いです。
内見を省略することで、契約までの時間を短縮できます。「希望した物件に必ず住みたい」という心理が働いているのです。
新築工事中だから
新築物件は完成前から募集が始まることが多いのですが、まだ工事中のため内見できない場合があります。
新築物件は人気が高いので、完成まで待っていると埋まってしまうことも。その場合は実物見るのをあきらめて、図面やパースを参考にして契約する人が多いです。
遠方からの引越しだから
転勤や進学などで遠方から引っ越してくる場合に、やむを得ず内見なしで契約するケースもあります。距離が遠いゆえに、現地に行くのに多大な時間と費用がかかるためです。
特に海外からの移住だと、ハードルは非常に高いです。その場合は、不動産会社とオンラインで相談しながら契約を進めることもあります。VRでお部屋の様子を確認できる物件も増えてきているので、そういった情報を頼りに契約します。
内見した後で契約する理由
内見した後で契約する人は、「自分の目で確認できるから」という理由が大きいです。具体的な理由をまとめました。
- 実際の広さや使い勝手がわかるから
- 周辺環境もチェックできるから
- 入居後のトラブルを防ぐため
実際の広さや使い勝手がわかるから
間取り図や写真だけで、実際の広さや使い勝手を判断するのは難しいです。
しかし現地に行けば、実際にお部屋の中に入って体感できます。「思っていたより狭い」「収納が少ない」といったミスマッチもすぐに見抜けます。
周辺環境もチェックできるから
治安や騒音など周辺環境も、足を運ばないとわからない情報です。
駅から物件まで歩いてみれば、通勤・通学路の安全性を確認できます。物件に着いたら、外や隣室からの音の聞こえ方を確認することもできるでしょう。
写真や地図だけでは判断できないリアルな住み心地を体験できるチャンスです。
入居後のトラブルを防ぐため
写真では綺麗に見えても、実際は壁紙が剥がれていたり水回り設備が老朽化していたりする場合があります。
実際に訪問して、お部屋の傷や汚れ、設備の動作確認をすることで、入居後のトラブルを未然に防ぐことができます。
内見しないで賃貸契約は後悔する!内見なしの注意点を紹介
内見なしで契約を結ぶのは、リスクが伴います。後悔しない物件選びのために、覚えておきたい注意点を紹介します。
- 部屋の大きさが想像と違う
- 間取りが違う
- 写真ではキレイだったが実際は汚れていた
- 隣から騒音
- 周辺の治安が悪い
部屋の大きさが想像と違う
写真だけで契約を結んだら「思ったより部屋が狭かった」というパターンです。
ポータルサイトに載っている物件写真は、実際よりも広く見えます。その理由は写真1枚で広い範囲を捉えられるよう、広告レンズで撮られていることが多いからです。
写真だけを当てにすると、後悔することになりかねません。本当の広さを知るためには、その空間に身を置いてみることが一番です。
間取りが違う
間取り図と実物が違うこともあります。
他の人が居住中の物件は、他の部屋の図面を掲載していることがあるためです。その他、人為的なミスで、間取り図の表記が間違っていたということも。
間取り図と違っても、基本的には現状が優先されます。イメージしていた間取りと違い、使い勝手が悪く後悔する人も少なくありません。
写真ではキレイだったが実際は汚れていた
「写真では綺麗な部屋だったはずなのに、実物は汚い」というパターンです。
ポータルサイトには、新築時に撮影された写真が掲載されている場合があります。何人もの人が住んでいれば、当然汚れてしまうこともあるでしょう。
築年数が古いのに写真が綺麗な場合は、特に注意が必要です。不動産会社の担当者に「この写真はいつ撮ったものですか」と確認することをおすすめします。
隣から騒音
住んでみたら、隣人の生活音や電車の音がうるさいこともあります。騒音は住み心地に直結する要素なので、大きな後悔の原因になります。
「建物の構造を見れば、防音性が高いかどうかわかるのでは」と思った方、油断は禁物です。鉄筋コンクリート造など堅牢な構造でも、部屋を仕切る壁は薄いケースもあります。また、騒音のボリュームが非常に大きい場合、構造だけではカバーできないことも多いです。
実際の音の聞こえ方は、現地に行かないとわかりません。同じ音でも人によって受け取り方は異なるので、直接その場で確かめることがとても重要です。
周辺の治安が悪い
周辺の治安も、実際に現地に行ってみないとわからないことです。駅から物件までの道のりが暗かったり、柄の悪い人が歩いていたりすると不安ですよね。
物件選びでは部屋の条件に気を取られがちです。周辺の治安は見落としやすいポイントなので、注意しましょう。
どうしても見に行けない場合は、以下のような調査方法もあります。
- 警視庁のサイトで犯罪の認知件数を調べる
- Googleマップのストリートビューを活用する
内見しないで賃貸契約した人のリアルな口コミを紹介
ここからは、リアルな口コミを紹介します。
「数年おきに引越ししていますが、いまだに物件を選ぶときに内見をしたことがないんです。次はしてみたいなと思いつつ面倒で。」
「前職が転勤族だったこともあって、すでに人生で15回くらい引っ越ししていますが、1回も内見したことがありません。1回も後悔したことないんですが、そんなに内見って大事ですか・・・?」
「不動産の繁忙期になると物件が決まるのが早いと聞いてましたが、内見もなしに1日で申し込みが2件も入るなんて。ここからは吟味する時間がないから、即断力が必要です。」
「おうちを決めました!内見できていませんが、条件が良すぎるので先行契約しました!」
「物件契約完了!新築物件は初めて…内見できないから不安はありますが、信じるしかないです。」
内見をせずに契約することについて、さまざまな声がありました。
頻繁に引越しをしている方のなかには、これまで一度も内見せずに決めてきたが後悔したことがないという意見もあります。また、不動産の繁忙期や新築物件といった理由で、不安を感じながらも内見を省略しているケースも見受けられました。
内見の重要性は認識しつつも、状況に応じて柔軟に判断している人が多い印象です。
どうしても内見できない場合の対処法
できるだけ内見したほうが良いとはいえ、どうしてもできない場合もありますよね。ここからは、以下のシチュエーションに合わせた対処法を紹介します。
- 先行契約の場合
- 遠方の場合
- 入居がいる場合
先行契約の場合
新築工事中の物件に対して、内見しないで契約することを先行契約といいます。どうしても他の人に取られたくない場合は、先行契約をするのもありです。
一方で、先行申し込みという方法もあります。最初に申し込みをして審査を済ませておき、建物の完成後に優先的に内見させてもらい、契約するかどうか判断する方法です。
リスクがなく、他の人に取られる心配をできるだけ減らせるのがメリットです。
ただし、先行申し込みは先行契約に比べると効力が弱いです。先行契約で埋まってしまえば、入居することはできません。
遠方の場合
遠方に住んでいる場合は、他の人を頼ることでリスクを減らせます。
たとえば自分が行けない代わりに、親族や友人に行ってもらう方法です。引越し先エリアに知り合いがいる場合は、ぜひ検討してみると良いでしょう。事前に見てほしいポイントを伝えておくと、見に行く側も効率的にチェックできます。
あとは不動産会社の担当者に内見代行を頼む方法です。気になる箇所の写真を撮影してもらったり、寸法を測ってもらったりすると不安を払拭できる可能性があります。
入居者がいる場合
入居者がいる物件で、絶対に取られたくない場合は、先行契約します。
もし先行契約にリスクを感じるのであれば、先行申し込みで手を打ちます。確実な予約ではありませんが、少しでも優先度を高めたい場合にはおすすめの方法です。
あとは「入居者に立会ってもらえないか」ダメもとで聞いてみるのも手です。入居者がOKしてくれれば、居住中でも部屋を見せてもらえる可能性があります。
内見しないで契約する場合!後悔しない方法
賃貸住宅の契約は生活の拠点を決める重要な決断なので、後悔はしたくないものです。後悔しないためにやるべきことを紹介します。
- 不動産会社に相談
- Googleマップで調べる
- ハザードマップを確認する
不動産会社に相談
一つ目は、不動産会社に相談する方法です。内見できない分、不動産会社とたくさんコミュニケーションをとって、情報を集めます。
まずは、物件の写真や動画、図面などできるだけ多くの資料を不動産会社に用意してもらいましょう。特に重要事項説明書には、契約前に知っておくべき情報が記載されているので、要チェックです。
もらった資料から読み取れない部分は、不動産会社に内見代行を依頼してみてください。気になる部分のチェックや採寸などに対応してもらえることが多いです。
以下の項目は、最低限チェックしてもらいたいポイントです。
- 床の傾きがないか
- ゴミ捨て場は綺麗か
- 部屋に傷や汚れはないか
- 図面と違うところがないか
不動産会社の協力を得て、しっかり情報を集められれば、入居後のギャップを減らすことができます。
Googleマップで調べる
Googleマップを活用すれば、パソコン上で周辺環境の調査をすることも可能です。たとえば駅から物件までのルートをストリートビューで見ると、街灯や人通りの多さなどをイメージできるでしょう。
Googleマップを3D表示に変更すると、周辺に日当たりを遮る高い建物はないかということも確認できます。実際に見に行くのと比べて精度は劣りますが、何も調べないよりはリスクを減らせるはずです。
ハザードマップを確認する
現地に行かない限り、土地の高低差や、河川の有無など重要な情報が抜け落ちる可能性があります。そのため、ハザードマップを活用し、災害リスクを事前に調べることが不可欠です。
国土交通省の運営するハザードマップポータルサイトでは、全国の災害リスクを調べられます。「重ねるハザードマップ」機能を使えば、住所を入力するだけでその地点の洪水や土砂災害のリスクが色分け表示されます。
安心して住み続けるために、災害リスクを十分に考慮したうえで物件を選びましょう。
まとめ
内見しないで賃貸契約する割合は半数以下で、大半の人は内見してから契約します。自分の目で確認することでリスクを最小限に抑えられるので、納得感を持って契約するための重要なプロセスといえます。
しかし、やむを得ないケースもあります。その場合は不動産会社や親族に見に行ってもらうなど、積極的に情報収集をすることが肝心です。