熊本市不動産売却クイック査定です。
マンションの購入を検討するときに迷うのが、購入のタイミングです。「今買っていいのか」「買ってはいけない時期があるのか」と不安に感じている方は多いのではないでしょうか。
この記事ではマンションを買ってはいけない時期や買い時はいつなのか解説します。新築マンションか中古マンションの購入を考えている方は必見です。
マンション・中古マンションを買ってはいけない時期とは?
新築マンション・中古マンションを買ってはいけない時期は、以下のように将来の予定が不確定な時期です。
- ライフスタイルが決まっていない時期
- 家族構成が決まっていない時期
- 結婚する前の時期
- 子供が進学する前の時期
- 転勤が多い時期
- 好みの物件が見つからない時期
- 定年退職後の時期
- 経済的に不安定な時期
- 住宅ローン金利が上昇する時期
それぞれの時期について詳しく見ていきましょう。
ライフスタイルが決まっていない時期
ライフスタイルが決まっていない時期は、マンション購入を待ったほうが良いです。後々ライフスタイルが決まったときに、購入したマンションがそのライフタイルに合っていないと、住みにくくなるためです。
たとえば会社に就職して間もない新入社員の時期が挙げられます。新入社員のときは何時まで仕事をして、休みは何をしてといったライフスタイルが定まりにくいです。また就職した会社でどのくらいの期間働くかも漠然としています。
新入社員の方は数年勤務して、ある程度ライフスタイルが固まってからマンション購入を考えるのがおすすめです。
家族構成が決まっていない時期
家族構成が不確定な時期は、マンションの購入を慎重に判断したほうが良いです。具体的には子供を何人産むか決めていない人が当てはまります。
マンション購入後に家族構成が変わった場合、面積や間取りが合わなくなる恐れがあります。子供の人数によって最適な面積や間取りは異なるため、家族構成が決まってから購入したほうが無難です。
結婚する前の時期
結婚前のマンション購入についても、あまりおすすめしません。独身時代に購入したのがワンルームマンションの場合、パートナーとの二人暮らしになると手狭になります、
ただ結婚前のマンション購入には、メリットもあります。1つは早めに住宅ローンを借りると、若いうちに完済できる点です。たとえば25歳で35年の住宅ローンを組むと、60歳には返済が完了します。完済後は住宅ローンに充てていたお金を老後の資金に回すことが可能です。
子供の進学先が決まっていない時期
子供の進学先が決まっていない時期のマンション購入もデメリットがあります。
マンション購入後に子供の進路が決まったものの、進学先が自宅から遠いと通学が大変です。子供がまだ小さいと、電車通学させるのが心配という方も多いでしょう。
子供の受験を考えている方は、具体的な進学先が決まるまで待ったほうが良いです。
転勤が多い時期
全国転勤が多い会社にお勤めの方は、マンション購入の時期を慎重に見極める必要があります。マンション購入後に転勤があると、せっかく買ったマンションに住むことができません。
「住めない期間は貸せば良い」と考える方もいらっしゃいます。しかし住宅ローンを返済中の家を賃貸に出す場合は、住宅ローンを一括返済しなければなりません。勝手に賃貸に出せない点に注意しましょう。
全国各地に支社がある大手企業や、銀行、商社、大手メーカー、ゼネコンなどの業種は転勤が多い傾向があります。転勤の頻度は会社によって異なりますが、同僚の配属状況などを見て、近いうちに転勤がなさそうか確認したほうが良いです。
好みの物件が見つからない時期
好みの物件が見つからない状態で、妥協してマンションを買うのもおすすめしません。
住宅の購入は人生で一番高い買い物といわれます。そのため好みではない物件を購入して住み続けるのは大きなストレスです。せっかく買うなら、できるだけ理想に近い物件を選びましょう。
ただ、すべて理想どおりという物件はなかなか出てきません。おすすめの方法は希望条件に優先順位をつけることです。優先順位を整理することで、譲れないポイントと妥協できるポイントが明確になります。
定年退職後の時期
定年退職後のマンション購入は、老後の資金形成に影響をおよぼす恐れがあります。定年後は安定した収入がなくなり、住宅ローンの返済が厳しくなる人が多いためです。定年退職後は年齢や収入の観点から、住宅ローンの審査に通らない可能性も考えられます。
「まとまった退職金が入るから」といって、マンションの購入費に充てる方法もおすすめしません。老後資金は、夫婦2人の場合2,500万円程度必要といわれています。介護や医療によってそれ以上の金額が必要になることもあるため、慎重な資金計画が求められます。
経済的に不安定な時期
経済的に安定しない時期も、マンションの購入は控えましょう。収入が安定していないと、住宅ローンの返済が家計に大きなダメージを与えてしまいます。
たとえば転職して間もない時期や、病気で働けない時期は要注意です。特に前職より収入が少ない会社に転職すると、家計の収支状況が変わります。これまでどおり生活するためには支出を減らさなければならない場合もあるでしょう。そのようなときに住宅ローン返済が重なると、家計が回りません。
病気で働けない時期も収入がとだえる可能性があります。復帰して仕事が軌道に乗ってからマンション購入を考えた方が無難です。
住宅ローン金利が上昇する時期
住宅ローン金利が上昇する時期も、マンションの買い時とはいえません。金利が上昇すると、住宅ローンの返済総額が高くなるためです。
日本は長く低金利時代にありましたが、ここ最近で日銀の金融政策は引き締めに向かっています。大手銀行5行は2024年9月30日に変動型の住宅ローンの基準金利を引き上げると発表しました。
また固定金利を選択する場合、金利が高い時期に契約すると、ずっと高い金利で返済しなければなりません。マンションを購入するときは、金利の動向を注視する必要があります。
マンション・中古マンション!買い時はいつ?
新築マンションや中古マンションは、以下の時期が買い時といわれています。
- 好みのマンションが見つかった時期
- 結婚が決まった時期
- 子供を出産した時期
- 子供が小学校に入学する前の時期
- 子供が家から出た時期
買い時といわれる理由について、詳しく解説します。
好みのマンションが見つかった時期
好みのマンションが見つかった場合は、できるだけ早く決断するのがおすすめです。好条件のマンションは需要が高いため、決断を先送りにすると他の人にとられてしまいます。
結婚が決まった時期
結婚が決まった時期も、マンションの買い時といわれます。結婚を機にマンションを購入することは、パートナーと将来のことを話し合う良いきっかけになるでしょう。
マンションを購入する際は、希望条件を決めなければなりません。たとえば間取りや面積、立地、周辺環境など多岐にわたります。また住宅ローンを組むことになれば、お互いのキャリアプランや収入についても話し合っておくことが必要です。
希望条件を決めていく過程で「将来子供はどうするか」「老後までにいくら貯蓄するか」など、将来に向けて具体的な計画を立てられます。
マンションを購入できるだけの貯蓄がないという場合は、両親から資金援助を受けられる可能性もあります。両親または祖父母からの一定額の住宅購入資金援助については贈与税が非課税または減税されるため、もし援助を受けられる場合はチェックしてみてください。
子供を出産した時期
子供が生まれると生活が一変するため、マンションを購入する良い機会です。これまで夫婦2人で住んでいた家に住み続けると、子育てしにくいと感じる可能性があります。
たとえば間取りや広さです。子供が小さいうちは、いつでも親の目が届く間取りや、安全に遊べる広いスペースが必要になったりします。
また、立地や周辺環境に対する考え方も変化します。夫婦2人だけなら、駅やスーパーマーケットとの距離が近い場所が便利です。しかし子供がいると、保育園や公園が近くにあるかどうかも重視するようになります。
子供が小学校に入学する前の時期
小学校に入学する前にマンションを購入すれば、子供が転校によるストレスを感じずに済みます。入学後に引っ越す場合、私立学校の場合は編入試験などの手間が増えることもあるため、入学前がマンション購入の狙い目です。
小学校入学前のマンション購入は、学区を選べるというメリットもあります。評判の良い公立小学校があれば、その学区で探すことも可能です。
また小学校入学前には、家族構成が確定していることが多いです。そのため将来を見据えて、長く住み続けられるマンションを選ぶことができます。
子供が家から出た時期
子供が大学進学や就職など独り立ちしたタイミングで、マンションを購入する人もいます。子供が家を出ると同居家族が減り、部屋が余ってしまうためです。夫婦で暮らすのに丁度良いサイズのマンションを購入すれば、管理もしやすくなります。
ただこの時期は親も高齢になっていることが多いため、住宅ローンを組む場合は注意が必要です。返済期間が短くなり、返済額が高くなる恐れがあります。しっかりと資金計画を立てて、無理なく返済できる範囲でマンションを選びましょう。
新築マンションは買ってはいけない?
マンションの購入時期について解説しましたが、新築マンションか中古マンションどちらを買うかどうかも悩ましい問題です。
結論からいうと、購入時の出費を抑えたい方や将来売却を考えている方は、中古マンションのほうがメリットを感じやすいです。
以下に新築マンションと中古マンションそれぞれのメリット・デメリットを整理しました。
新築マンション | 中古マンション | |
---|---|---|
メリット | 建物・設備が新しい 劣化による修繕費がかかりにくい 税制面で有利なことがある |
価格が安い 物件の選択肢が多い 実物を見て購入できる リフォーム・リノベーションできる |
デメリット | 価格が高い 修繕積立基金や管理組合準備金の支払いが必要になる 青田売りだと実物を見て購入できない |
建物・設備が古い 劣化による修繕費がかかりやすい 修繕積立金が高め |
新築マンションは価格の上昇が続いており、購入時に高額な出費が必要になります。しかし売却するときは中古マンションになってしまうため、資産価値が下落します。その結果、購入価格と販売価格の差が大きくなりやすいのがネックです。
次の項目からは、中古マンションを買うメリットについて詳しく見ていきましょう。
中古マンションを買うメリット
中古マンションを買うメリットは、以下の4つです。
- 価格が安い
- 物件の選択肢が多い
- 実物を見て購入できる
- リフォーム・リノベーションできる
中古マンションのメリットは、新築よりも安価で購入できることです。近年では中古マンションも価格が上昇していますが、それでも全体的に見れば新築よりも安い傾向があります。
また中古マンションは物件数が多いです。人気エリアの物件や予算内の物件など、新築で見つからなくても中古なら見つかる可能性があります。
実物を見てから購入できる点も中古マンションのメリットです。内見で広さや間取り、眺望などをしっかり確認できます。そのため住み始めてから「イメージと違った」と後悔することはほとんどありません。
引き渡し時の内装やデザインが気に入らなくても、リフォーム・リノベーションで空間を一新できます。自分の好きなテイストに自由に変えられるのが魅力的なポイントです。
まとめ
家族構成やライフスタイルが定まっていない時期にマンションを買うと、後悔する可能性があります。購入後に家族構成やライフスタイルが変化すると、引っ越す必要が出てくるためです。また好みのマンションが見つからないのに焦って買うこともおすすめしません。
結婚や子供の出産、小学校入学、子供の独り立ちなど、将来の予定がある程度固まったタイミングでマンション購入を検討するのがおすすめです。
また新築と中古マンションで迷う場合は、それぞれのメリット・デメリットを理解することが大切です。価格の安さや立地の良さを重視する方は、中古マンションのほうがメリットを感じやすいでしょう。