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欠陥住宅~クローズアップの理由~

現在は多くの人に知られている『欠陥住宅』という言葉・・・
欠陥住宅とは、『通常有すべき安全性を欠いた住宅』と定義することができます。
ここでいう通常有すべき安全性とは、構造上の安全性、耐火・防火上の安全性、健康に対する安全性などがあります。
生命・身体・健康に対して危険・有害な建物(例えばシックハウスなど)も欠陥住宅と分類されますが、たくさんの人が知るようになった『欠陥住宅』とは、主に『構造上の安全性を欠いた住宅』であります。
では、その欠陥住宅(構造上の安全性を欠いた住宅)という言葉をたくさんの人が知るようになったきっかけとは、いったい何だったのでしょうか?
あなたは覚えていますでしょうか、あの日おきた出来事を・・・

 

過去に類をみない大地震により、倒壊家屋の下敷きとなり人々の尊い命が奪われてしまった、阪神・淡路大震災。
1995年1月17日の早朝、兵庫県南部で発生し、死者は約6400人といわれ、全壊、半壊家屋約16万戸という非常に大きな被害をもたらしました。

 

その死者の89%は先ほども述べたように、倒壊家屋の下敷きになり圧死したとされています。
調査結果によると、その中でも特に、木造建築物が倒壊したことによる圧死事故がとても多かったそうです。

 

その原因として、下記のような構造上の問題が指摘されました。

【1.壁の量の少なさ】
地震が発生した際、建物は横からの力(水平荷重)に抵抗する力を高める必要があります。
木造の建物においては、柱や梁だけでは地震の水平荷重に抵抗できません。 なぜならば、柱や梁の接合部分は回転しやすいため、地震力によって抜けてしまいやすいからです。
壁の量が少ない家は地震力に対して弱い家と言わざるを得ず、倒壊しやすい家といえます。

【2.壁の配置の偏り】
また、壁の量を増やしても、その配置のバランスが悪くてはあまり意味がありません。
地震の揺れに耐えうるために耐力壁を配置しても、その配置が偏ってしまうと、建物の重さの中心(重心)と建物の強さの中心(剛心)にズレが生じてしまい 地震時に建物がねじれやすくなってしまうのです。

【3.筋かい不足や留め付けの不備】
上記2点が十分であっても、筋交いなどの壁に配置してある部材がきちんと金物で接合されていないと、耐震性能は発揮されません。
多くの住宅が、この金物で接合されていなかったために被害がでることとなりました。

 

その一方で、所定の工法で建築された木造3階建の個人住宅であり、相当揺れが激しかったと推定される場所にあったにもかかわらず、ほとんど無傷で残っている事例も報告されているのです。
そのため、欠陥住宅問題が社会問題としてクローズアップされることとなりました。

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